犯行時のことを語るレイプ犯に激怒した兄
今年8月、アメリカ・ワシントン州の刑務所に収監されたシェーン・ゴールズビー(26)は、同房となった70代の男を殺害したとして、懲役24年が求刑された。
その理由は偶然にも、死亡した男性が、ゴールズビー被告の最愛の妹を汚した犯人だったためであった。
現場となったのはワシントン州にあるスポケーンにあるエアウェイ・ハイツ矯正センター。2020年6月、ここにゴールズビー被告は殺人で有罪となり収監されることとなった。
その際、ロバート・マンガー(70)という男が彼と同房になったという。マンガーはこの7ヶ月前に児童への性的虐待と児童ポルノ所持で逮捕されており、懲役43年の判決を受けていた。
そんな中、ゴールズビーはマンガーから自らの犯罪について聞かされたという。だがその被害者の特徴が、ゴールズビーの妹と非常に似ていたのだ。
「彼はこう続けました。何が起こったのか、そして彼が何をしたのかを事細かに僕に教えてきました。犯行時のビデオや写真も撮り溜められていたんです。」とゴールズビーは地元メディア「KHQ」に語っていた。
捜査にあたったワシントン州警察によると、事件が起こったのは、マンガーが犯罪に関して話した数時間後だった。
ゴールズビーは刑務所の共用スペースにいたマンガーの背後に忍び寄り、彼を殴打。その後も執拗に頭を踏みつけた結果、マンガーは数日後に病院で亡くなったという。
今年8月、今回の事件に関する裁判が行われ、ゴールズビーは2度目の殺人の罪を認めると、合計24年以上の懲役が宣告されたという。
この判決の後、ゴールズビーの弁護士は彼に代わり「私は自分の行動を恥じています。ですが、私自身も誰も望まない状況に置かれていました。まだやるべきことがたくさんありました。」と述べた。
報道を受け、ネットでは「ゴールズビーを妹のレイプ犯と同房にしたのは不適切ではなかったのか」「俺もゴールズビーと同じ立場だったら殺してた」という声も上がっている。