NYで鳥の死骸が散乱
9月15日、米ニューヨークを拠点として活動する野鳥保護団体『オーデュボン』のボランティアスタッフ、メリッサ・ブレイヤーさんが投稿したこちらのツイートが衝撃をよんでいる。
歩きながら拾い上げているのは、鳥の死骸である。そして、綺麗に並べられたものもまた、すべて鳥の死骸なのだ。
When you have 226 dead window-struck migratory birds from one morning, it’s hard to get them all in one photo. @_WTCOfficial — lights can be turned off, windows can be treated. Please do something. @4WTC and @3wtcnewyork don’t let this be your legacy. @NYCAudubon @wildbirdfund pic.twitter.com/Qiu8Wqmilf
— Melissa Breyer (@MelissaBreyer) September 14, 2021
ある朝、窓にぶつかった渡り鳥226羽の死骸を1枚の写真におさめることは難しいです。(世界貿易センタービル複合施設は)照明を消したり窓の処理をするなど、何かしてください。(世界貿易センタービルの跡地にできた高層ビル「4WTC」と「3WTC」は)これを受け継がないでください。
世界貿易センタービル複合施設周辺でメリッサさんが目にしたこの恐ろしい光景は、長年にわたり問題となっており、この時期になると渡り鳥が高層ビルにぶつかって命を落としてしまうのだという。
高層ビルの照明やガラスが原因だった
そして、その理由は高層ビルが照明をつけたままにしていることや、窓がミラー加工されていることで、渡り鳥たちが方向感覚を失ってしまうというのだ。特にこの前夜は天候もよくなかったこともあり、少し低い位置を飛んでいたと推測されているが、夜間や曇りの日には照明が鳥たちに与える影響は大きい。
こうしたことから、オーデュボンではビルの所有者や管理人らに夜間は照明を消すことや窓ガラスの処理をすることを呼びかける活動を続けているという。
これを受け、ビルの開発者であるシルバースタインプロパティーズのスポークスマンであるダラ・マッキラン氏は次のように述べている。
夜間照明が渡り鳥を引き付けて混乱させる可能性があることを理解しており、特にこの季節には夜間はオフィスのテナントに照明を消し、可能な限りブラインドを下げるよう積極的に奨励しています。
参照元:Twitter、The gurdian