2年以上も首にタイヤがはまった鹿
今から約2年前、米コロラド州にある自然保護区で野生のアメリカアカシカの群れのなかに一頭だけ変わった出で立ちの鹿が目撃された。
なんと、首にすっぽりタイヤがはまってしまっているのだ。
その後もコロラド州公園野生生物局らはなんとかこの鹿を助けようとするも、追跡することも、また野生の鹿に近づくことも難しかったため、なかなか救助できるタイミングがなかったという。しかし、10月9日、ようやくその時は来たのである。
Here is some video of this bull elk over the past two years. pic.twitter.com/R6t9nNPOyb
— CPW NE Region (@CPW_NE) October 11, 2021
この日、生物局は住民からの目撃情報を受けてこの鹿の捕獲に成功し、まずは麻酔を打った。そして、その鋤にタイヤをノコギリで切ろうとしたのだが中の金属部分を切断することができなかったため、鹿の角を切ることにしたという。このチャンスを逃してしまうと、次この鹿を救助してあげられるのがいつになるかわからないからだ。
鹿の角を切り、無事タイヤを取り外すことに成功すると、麻酔から目を覚ました鹿は森の中へと帰っていったそうだ。
気になるタイヤがはまっていた首の部分だが、特に大きな外傷は見られなかったという。しかし、そのタイヤには石や葉っぱなどが詰まっていたため重さは約4.5キロほどあり、この重りを2年以上も首にぶら下げていた鹿は苦しんでいたことだろう。まだ角が小さかった頃にタイヤがはまったとみられているが、動画には「助けてくれてありがとう」「本当によかった」「ずっと苦しかったけどやっと解放されたね」などと、感謝の声が寄せられている。
参照元:Twitter