【衝撃】中国当局、コロナ隔離命令中に「消毒」の名目で愛犬コーギーを殺害しようとする

事件

コロナ対応に伴って相次ぐペットの殺害

11月、中国では新型コロナウイルスの再拡大が始まっており、複数の場所でデルタ株の亜種が確認されている。中国当局は対策を急いでおり各地には厳しいルールが設けられているが、これによって新たな問題が生じてしまった。

11月12日、中国・江西省のホテルで隔離を受けていたとある女性が、遠隔監視カメラを見ていた際、衝撃的なものを目にしてしまったという。

このカメラは、自宅に残した愛犬のコーギーを見守るための据え置きカメラだったという。

ところがこの日、女性の自宅に見慣れない人々が侵入してきた。なんと、検疫を行っている防護服の二人組であった。

二人の会話はカメラに映り込んでおり、「リーダーはこの場で解決しろと言ったんですか?」という言葉に「はい」と答えるやりとりが捉えられていた。

コーギーは怯えてテーブルの下に逃げ込んだが、防護服の二人組はそれを動かし、バールで頭を殴ったのである。痛みで悲鳴を上げるコーギーは別室に逃げて行った。

その後、犬の生死については明らかになっていないが、飼い主の女性は激怒し、この映像をSNSに投稿。怒りの声とともに大きく拡散されていった。

現在、女性の住んでいる地域は、少数の感染者が確認されたために封鎖されている。11月12日金曜日以降、全住民がホテルへの隔離を命じられているというが、ペットの連れ出しは許可されていなかった。

女性は自宅を離れる際、建物の消毒中は愛犬を連れ去ったり、殺したりしないと担当者に伝えられていたが、この凶行は同日の午後には行われていた。女性は陰性だったにもかかわらずである。

該当の投稿には、このような悲痛なコメントが書かれていた。

「私の犬は寝室に逃げ込んだためにカメラには映っていませんでしたが、微かな叫び声が聞こえたようにも思います。数分後、防護服の人たちが黄色いビニール袋を持って出て行く姿が移りました。

今でも私の犬が生きているのか死んでいるのかもわかりません。どこで保護されているかも伝えられていません。」

動画が投稿された翌日の11月13日土曜日、地元自治体が「地域の家を徹底的に消毒するため、一部のペットを安全に処分した」と認める声明を出し、「担当者は現場から外され、女性に謝罪をし理解も得ることができた。」と弁明した。

一方で女性側はというと、地方自治体から投稿を削除するように圧力をかけられたことを訴えている。

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このように、地方自治体がペットを殺害したのは初めてではない。今年9月にも、ハルビン在住の感染者が自宅にいたネコ3匹を無許可で殺したことが問題になった。

一方で上海では、陽性となったペットを別の手段で隔離・保護し称賛される事例もあった。ペットの扱いについては一律で決まっているようだが、上海市はこれに抵抗しているようだ。

ちなみに米国疾病予防管理センターによると、新型コロナウイルスはペットに移る可能性は低く、ウイルスの拡散に大きな影響は与えないという研究結果が出ているという。

 

参照元:CNNTwitter

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