娘になりすました母親が逮捕される
今、米ミズーリ州に住む48歳の母親が22歳の娘になりすました罪で刑に直面しているという。一体どういうことなのだろうか。
Mom, 48, stole daughter's identity to start college, date young guys https://t.co/HSLvYVeem2 pic.twitter.com/etjcf8rBgo
— New York Post (@nypost) December 9, 2021
▲SNSに投稿していた写真(左)と逮捕時のマグショット(右)
2016年、この母親ローラ・オグレズビーは疎遠になっていた娘宛に届いた郵便物を盗み見て、ローレン・ヘイズという娘の名前でソーシャルセキュリティーナンバーカードの申請をした。
これは国民全員に割り当てられるもので、何かを申請する際には必ず必要になる番号とも言えるのだが、このカードを手にいれたローラは娘になりすまして大学に入学し、学生ローンを組んだという。当然ながら周囲にも嘘をつき、ルームメイトや20代前半の彼氏もローラの年齢を信じて疑わなかったというのだから驚きだ。
2年間ルームメイトも彼氏も気付かず
当時43歳だったローラはアーカンソー州在住だったが、ミズーリ州に移り住みそこで娘になりすまして大学生活を満喫した。地元のカップルとルームシェアをし、カップルには自分は家庭内暴力から逃げて来たと話していたという。自分の名前をローレン・ヘイだと告げ、ローラはこのカップルと約2年ほど生活を共にしていた。
ローラは大学に通いながらミズーリ州の運転免許証を取得し、地元のマウンテンビュー図書館で働いていたという。学生ローンや返済不要の奨学金を受けとり、友人や彼氏らと楽しい時間を過ごし、完全に娘になりきった人生を送っていたのである。
ところが2018年8月、アーカンソー州当局から詐欺疑惑があるとの連絡を受けたマウンテンビュー警察がローラに接触を試みた。当初は疑惑を否定していたローラだったが、その後すべての罪を認めたということだ。
ローラは社会保障局に虚偽の申請をしたという罪状認否で有罪判決を受け、現在仮釈放なしの懲役5年の刑に直面しているという。また、大学と娘のローレンに対して賠償金として17,521ドル(約198万円)の支払いを命じられている。
疎遠になっていたという母娘の関係には多くの謎が残るが、詳細は明らかにされていない。母親が娘の身分を盗んだという稀な事件だが、40代の女性が20歳以上も年齢を偽り、ルームメイトや彼氏など周囲の人たちを完璧に騙すことができたことには当然ながら驚きの声が上がっている。
参照元:Twitter、NewYorkPost