かわいい・・。
その姿は、ファンタジー映画に出てくる架空の生き物のようだ。
キツネの一種”フェネック”
この動物は砂漠に生息するキツネの一種”フェネック”。かつて、CNNのスタッフが選ぶ「世界一可愛い動物」の1位に輝いて有名になった。
この動画はその野生の姿をとらえた珍しいもの。小さな妖精のような姿を堪能頂きたい。
フェネックは哺乳綱食肉目イヌ科キツネ属に分類される動物で、体長は30〜40センチ、身長は約22センチ、体重1.5kg位とイヌ科の中でも最小クラスのサイズである。主な生息地はサハラ砂漠の中央部だ。
小さくて鋭い口、大きな目を持ち、その小さな体躯と比して大きな耳が最大の特徴である。耳の長さは15センチメートルにも達する。
その耳は砂の中の獲物の微かな音を捕らえることもできるし、体表の熱を拡散するヒートシンクの役割も果たしている。
この可愛さでありながらそれほどメジャーでないのは、人に慣れにくい性格であまり飼育には適していないことが大きいようだ。
edamame.上にも、耳を撫でられるフェネック、ヴィーガンの飼っているキツネがガリガリで非難殺到、といった記事で登場している。今回の映像は野生の姿。とても健康的で生き生きとしている。
フランスの小説家との逸話
ちなみに、フランスの作家サン=テグジュペリの小説『星の王子様』に登場し、
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」
と名言を吐く”キツネ”の姿は、このフェネックから着想を得たものという説がある。
飛行機乗りだった作家はサハラ砂漠に不時着した際、フェネックに遭遇したことを手紙に書いているそうだ。
そういった逸話もとってもロマンチックだ。
砂漠で暮らす神秘的なイメージの動物、Youtubeで遠くからでも見ることが出来てうれしくなる。感謝したい。