昨年6月、イングランド北部ダラム州フォレスト・イン・ティーズデールというのどかな村で起きた事件が裁判となり泥沼化している。
その事件の模様が裁判所により公開され、話題となっているようなのでご紹介したい。
私道に駐車していた車をフォークリフト付きトラクターで強制撤去!
なかなかの衝撃映像だ。
農業を営むロバート・フーパー氏(57才)は、自分の敷地内に違法駐車していたコナー・バーンズ氏(21才)の車をフォークリフトで激しく横転させ、敷地外へおっぽり出している。
フーパー氏の激怒の様がその運転の様子からよく分かる。意図的かは不明だが、フォークリフトのアームをバーンズ氏に当てようとターンする様子まで見える。かなりの危険行為だ。
フーパー氏はもちろん危険運転で起訴され裁判に臨んでいるのだが、その容疑を否認しているとのことである。
彼は陪審員に
違法駐車なので車を動かすよう、私は丁寧に頼んでいたんだ。しかし、上半身裸のバーンズ氏はコロナラガーを6本ほど飲んでいて、「この車は動かさないぞ」と言ったんだ
と語っている。
「その後、2回殴られて唇が破裂した。恐怖を感じた」
とも語る。
弁護側は、警察に通報すべきだったのでは?と彼に尋ねたが、
農場ではここ数年に8回もの違法駐車があったんだ。到着までに1時間もかかる警察が対応はしてくれない。イギリス人の家は自分の城なんだ。自分のことは自分で守る。
というのがフーパー氏の回答である。
裁判の行方は?
犯罪歴もないフーパー氏は普段は穏やかな性格の男である、と陪審員は認識しているとの事だが・・。こういう人物こそ切れたら怖い。
バーンズ氏側の見解ももっと聞いてみたいものだが、この記事では特に言及はない。
この件、もちろん発端はバーンズ氏側の違法駐車な訳で、言い逃れしようもないところだ。しかし、フーパー氏側も過剰防衛が過ぎる点もあり結論は出ず、裁判はまだまだ続くようだ。
喧嘩両成敗で一刀両断、という訳にもいかないのであろう。今後の経緯を見守りたいところだ。