コーチがアメフト部員らに出した司令
先月、冬型の強い低気圧の影響により米東海岸を冬の嵐が襲った。警報級の大雪となり、停電の被害にあった地域もあったというが、そんななか心温まる話題が届いたのでご紹介しよう。
1月19日はキング牧師記念日の祝日だったというが、ペンシルベニア西部にあるベセル・パーク高校のアメフト部員たちにはウェイトリフティングのトレーニング予定があったという。
だが、冬の嵐に見舞われた週末、ブライアン・デラロコーチから部員らにこんな連絡が届いたのである。
Due to expected severe weather, Monday’s weightlifting workout has been cancelled. Find an elderly or disabled neighbor and shovel their driveway. Don’t accept any money – that’s our Monday workout.
— Brian DeLallo (@BDeLallo) January 16, 2022
悪天候が予想されるため、月曜日のトレーニングは中止します。高齢者や障害者の方の家を見つけて雪かきをしてあげてください。これが月曜日のトレーニングになるのでお金は受け取らないこと!
予定していた練習を中止し、その代わりに週末の大雪で困っている地域の人たちのために雪かきをしてあげてほしいという司令を出したのだ。
同高校に25年伝わる伝統行事
そのあまりにカッコ良すぎる司令が拡散されると、多くの称賛の声が寄せられることとなった。
実は、この地域の雪かきは同高校のアメフト部では伝統行事となっており、なんと25年ほど続いているという。
高齢者らにとってこの雪かきは大変な作業であり、腕力のあるアメフト部員たちの手助けは本当にありがたかったことだろう。デラロコーチは、これは地域コミュニティーとのつながりをもつ素晴らしい機会であるとコメントしており、アメフト部員らにも練習よりもはるかに大事な何かを感じ取ってもらえたに違いないだろう。