【非情】コロナで休校が続くなか14才長女に兄弟の世話を頼み仕事へ行ったシングルマザーが実刑に直面…

カルチャー

子供たちが休校のなか仕事へ出かけた母

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界では多くの学校が休校となる状況が続いている。もちろん保育園や幼稚園も例外ではないが、働いている親御さんにとっては仕事を休むことも容易いことではない。ましてや、自分の収入で生計を立てているシングルマザーにとっては、生活をするためにも働かねばならない。

そんな背景を思い浮かべると、このほど報じられたこのニュースをみなさんはどう受け止めるだろうか。

2020年5月、米ジョージア州ブレアーズビル在住のシングルマザー、メリッサ・ヘンダーソンさんはパンデミックにおける休校が続くなかで仕事に復帰したという。14才の長女に兄弟3人の世話を頼み仕事へ行ったメリッサさんだったが、長女が目をちょっと離したすきに4才の次男が友達と遊ぼうと近所の家に行ってしまったのだ。

弟がいなくなっていることに気付いた長女は慌てて外を探し、15分後には無事みつけることができたというが、その時すでに隣人は警察に通報していた。現場に駆けつけた警察らにメリッサさんは事情を話し事なきを得たかのようにみえたが、その1週間後、自宅にやってきたユニオン郡保安官事務所によってメリッサさんは逮捕されてしまったのだ。

有罪判決が出れば懲役1年の可能性も

郡刑務所に勾留されていたメリッサさんは、元夫のおかげで保釈が認められたというが、今後有罪判決が出れば最高1年の懲役刑と最大1000ドル(約115,000円)の罰金刑に直面することになる。

『ParentsUSA』の創設者であるデイヴィッド・デグラス氏は、今回の起訴が取り下げられることを願うとともに、今後メリッサさんがたとえ短時間でも現在15才の長女に世話を頼んで外出ができなくなるのではと懸念している。また事件以来、仕事に復帰できていないメリッサさん一家を支えるためにgo fund meを立ち上げて寄付金も募っている。

ジョージア州ヒューマンサービス当局のガイドラインによると、13歳以上の子供は最大12時間兄弟の世話をすることができるとしており、今回の事件がどう判断されるかに注目が集まっている。

パンデミックで経済的にも打撃を受けている家庭が多いなかで、メリッサさん同様のケースに陥っている人もたくさんいることだろう。ネット上では「これほど非情なことはない」「地域で助け合う風習はどこへいったの」「子供が1人のシングルマザーだけど本当に大変、こんなことあってはならない」などとメリッサさんに同情する声が多く寄せられているが、国や地域で手を差し伸べてあげられるような、そんな優しい世界になってほしいものだ。

参照元:LadbibleTwitter

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sugi

海外生活に憧れ日本を飛び出した、考えるのは苦手な即実行型。自称人生経験豊富だがフリスクの開け方をつい最近知った実は箱入りアラフォー娘。

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