不合格の理由は、車が汚かったから!!
・・といっても、「助手席の下に、消しゴムのカスがあった」だけと言うから驚きだ。
その汚れ具合は、下記ドライビング・インストラクターへのインタビュー映像17秒位のところで確認できる。
このインストラクターは本件とは無関係の人物のようで、“「車が汚れている」という理由で試験に落ちる”ということはあり得ると語るが・・。
不合格理由は“助手席の下に、消しゴムのカスがあった”だけ!
こんな程度で?と驚かれたことと思う。
この事件がおきたのは、イングランド北西部ブラックプールの運転免許試験センター。
ちなみに、イギリスでは自動車にL字(Learner’s Permit)ステッカーをつければ、免許を持っている21歳以上の人と一緒に乗ることで路上で練習ができる。日本のように教習所もあるが、個人のドライビング・インストラクターという職業も存在しインストラクター自身の車で指導をし、試験にも臨む。
17歳の少女は、このインストラクターの車で試験に臨もうとした訳だが、試験官は事前の車内点検の時点で車に乗ることを拒否、少女とインストラクターが抗議したが許されず、その後試験監督庁にも連絡したが無駄だったようだ。
少女の父親ポール・ターナー氏は、「小さな消しゴムの欠片を除けば、インストラクターの車の内は”ピカピカ”だった」と語っている。
消しゴムの欠片はシートにも試験官が座っている場所にもなかったんです。ポテトチップスの欠片や空き缶があちこちにあったわけでもないし、ばかばかしい。
少女は何ヶ月もこの試験を待っており、現在はひどく落ち込んでいるそうだ。
背景にはコロナ禍が・・
この事件、背景にはコロナウイルスの蔓延があるようだ。
イギリス自動車基準当局(DVSA)は、コロナ対策として”運転免許試験における新しい衛生基準”を策定したがその運用がどうも上手く行っていないようなのである。
この少女以外にも数十人が試験の拒否にあっているそうだ。
ある運転手は足元の泥のために、他の運転手は草の葉や髪の毛などを理由に拒否された例もあるそう。
ターナー氏は、「私たちは田舎に住んでいるので、バスが通ることはないんです。」と言う。
彼女は夏に大学を卒業することになるが、運転ができないと就職先が限られてしまう。それだけでなく、免許の試験というのは10代の若者が最も神経を使い、人生の中で目立つ瞬間の1つなのに、こんなことになるなんて。彼女は長い間、このために自分でお金を貯めて、初めての車を買ったのに、これはとても不公平だ。
試験官は公務員だ。理由を明らかにして責任を負う必要がある!
と語っている。
どこの国でも公務員の柔軟性を欠いた硬直的な対応、いわゆる”お役所仕事”的な事はあるものだが、試験さえも受けさせないというのは少々度が過ぎるのではないだろうか。
この少女が一刻も早く試験に臨めることを願いたい。