頭に釘を刺した妊婦
このほど、パキスタン・ペシャワールにあるレディリーディング病院の医師らは、頭蓋骨に2インチ(約5センチ)の長さの釘を刺したという妊婦を診察したという。ひどい痛みを感じた女性は自分で釘を引き抜こうとしたができず、病院でレントゲン撮影をするとたしかに妊婦の主張通り釘を確認することができたという。
一体なぜこのような状況に陥ってしまったのか…、医師らが耳にしたのは信じられない言葉だった。
Pak faith healer hammers nail into pregnant woman's head to 'guarantee' baby boy #news #dailyhunt https://t.co/qwmIWkhp8X
— Dailyhunt (@DailyhuntApp) February 9, 2022
実は、信仰治療師に頭に釘を刺せば男の子が生まれると言われたというのである。
信仰療法師に男の子が生まれると言われ…
妊娠3ヶ月のこの女性には現在3人の女の子がおり、今回の妊娠では男の子が欲しいと切望していたようだ。
もしも次生まれて来る子供が女の子だったなら出て行くと夫からも脅されていたようで、男の子を生む方法を模索していたところ、隣人から信仰療法を勧められたという。そして、試す価値があると思った妊婦は、言われるがままに信仰治療師に釘を刺されたというのである。ここまで彼女を追い込んでしまった背景には悲しさしかない。
幸いにも、医師らはこの釘が妊婦の脳まで達していないことを確認したうえで、無事取り除くことに成功した。
病院側は警察に通報する代わりにオンラインでレントゲン写真を共有したが、当然ながらすぐさま注目を集めることとなった。現在地元警察が信仰治療師を裁判にかけるためにこの妊婦の特定を急いでいるというが、同時に病院側からの報告がなかった点についても調査を開始したということだ。
パキスタンでは信仰療法は一般的であり、様々な問題を抱えた人たちが助言を求めにいくとのことだが、今回のような頭に釘を刺すという療法は非常に稀で多くの人が衝撃を受けている。