250ドルでプロデザイナーにロゴ制作を依頼するも・・
DarAmorブレスレット社の創業者であるライアン・クラーク氏は、とあるデザイナーに250ドル(約28,750円)でロゴのデザインを依頼した。
しかし、納品されたロゴはえらく素っ気ない物であった。そこにはクリエイティビティのかけらもない。
ライアン氏は最初にロゴのデザインを見たとき、あまりの簡素さに驚いたそうだ。
ほとんど手間をかけていないように見えるロゴだったんだ。
もちろんこれで決めたくはなく、もっといいものが作れないかと考えた。ためしに自分でGoogle Docsを開いて、まず『Dar Amor』と入力してみた。
すると、まったく同じものができた。
@daramorbracelets I’m still in shock. Did he not think I’d notice? #wtf #confused ♬ Stan Mariano – Sterling Silver
なんと納品されたロゴは、無料のオンラインツール「Google ドキュメント」の標準フォントを使って一瞬で作成できてしまうものだったのだ!
TikTokで反響多数
2月13日、この顛末をライアン氏はTikTokに投稿したところ、動画は9万6000回を超える再生数となり反響を呼んだ。
コメントには、
・これは詐欺!…
・せめて標準フォントから変えるくらいの努力はしてほしかった。
・そのフォントで「金返せ!」と書いて彼に送り返すべき。
・プロデザイナーとしてこれは恥ずかしい。
・いやいや、ロゴに250ドルは安すぎだよ。私は500ドルから受けている。
と色々な反響が並ぶが、デザイナーの怠惰を責める意見が多いようである。
この後、デザイナーとの数回のやり取りの末、最終的に手直しされた最終ロゴが納品されたが、99ドルの追加支払いを求められたそうだ。
敵もさるもの、といった感じである。
ライアン氏はこの顛末について、
私のロゴの大失敗に、これほど多くの人が興味を持つとは思っていませんでした。
その後、多くのクリエイターが言葉やロゴという形で支援の手を差し伸べてくれました!
見知らぬ人の優しさには感激しました。
と、インターネットが自身やビジネスにとって非常に強い影響を与えたことを語っている。
ロゴ制作費の適正価格とは?
ライアン氏のビジネスに対する姿勢やカリスマ性はTikTokの他の動画からも伺い知ることが出来る。
デザイナーの納品を受け付けず再制作させたタフネゴシエーターぶりも中々のものだ。(追加料金取られましたが)
しかし、ロゴに250ドルとは日本の感覚でもちょっと安すぎでは?と思わなくもない。
ちなみに、世界で最も有名なロゴの一つ、ナイキのロゴ「スウッシュ (Swoosh) 」は、グラフィックデザイン専攻の大学生が35ドルで制作したもの、とナイキ創業者フィル・ナイトの自伝「SHOE DOG -靴にすべてを。-」で語られている。
それと比較すると250ドルというのは安いのか高いのか良く分からなくなってくる。値段の相場はあってなきが如しのもの、というのがロゴやデザインの世界なんでしょうね。
ともあれ、DarAmorブレスレット社(※サイトで最終的なロゴが確認できる)今後注目の企業かもしれない。