以前、ルックスのせいで就職できず整形手術を受けたベトナム人男性をご紹介したが、ご本人がSNSに投稿したその激変ぶりには世界中から驚きの声が上がった。

そんななか、約10年にわたり整形手術を繰り返したというベトナム人男性が今話題となっている。今回ご紹介するのは、もちろん冒頭の男性とは全くの別人である。

容姿のせいでアルバイト不採用に

ベトナム・ダナン出身のトラン・ダン・フォック・クオンさん（29）に悲劇が訪れたのは今から約13年前、2009年のことだった。自動車事故により父親は亡くなり、そして母親は一命をとりとめたものの病院での生活を余儀なくされたという。当時17歳だったトランさんは自力で生活できるよう、中国語を学べば将来良い仕事に就けると考え、単身中国へ渡り中国語のコースを受けることにした。

だが、生活費を稼ぐために上海にある人気のバーでダンサーとして働こうと面接を受けた際に、容姿のせいで雇ってもらえず、代わりにウェイターとして働くことになったというのだ。それまで自分の容姿にコンプレックスなど抱いたこともなかった彼が愕然としたのは言うまでもないだろう。

そして、これをきっかけにトランさんは自分の容姿が今後の人生において妨げとなると感じ、バイト代を整形手術に充てるために節約生活をはじめたのである。

10年間の整形手術でまるでアイドルのように

2011年、トランさんは人生において初めての整形手術を受けた。

最も気になっていた大きな鼻を小さくすると、その半年後には鼻の形を変える手術を受け、その後10年間にわたり整形手術を繰り返したという。その結果、まるでアイドルのような容姿となり、その後の人生において様々な成功を掴み取ったというのである。

トランさんは自身の経験を踏まえたうえでこう述べている。

ライトに照らされ、消毒や麻酔薬、包帯の匂い、顔が腫れて認識できない状態で手術台に横たわる、あのときの光景は決して忘れられません。整形手術に中毒になるという声も多く寄せられますが、あの痛みに中毒になる人なんていません。手術中にもやめたいと思ったことも何度もあります。

現在29歳になるトランさんは、いくつものビジネスを手掛けるベトナムと、またファッションモデルとして活躍する上海との間を行き来する忙しい日常を送っているようだ。トランさんは決して美容整形を推奨しているわけではないが、自分に自信が持てず迷っている人たちにはやってみてほしいと話している。

参照元：Oddity Central、Facebook