「ハゲ」発言はセクハラ行為だと認定
時代の移り変わりとともに、今やセクハラだけにとどまらず、パワハラやスメハラ、マタハラやモラハラなど様々なハラスメントを日々のニュースで耳にするのではないだろうか。
そんななか、イギリスの裁判所が「ハゲ」発言もセクハラに該当するとの判決を下したと話題になっている。
Calling men 'bald' at work now considered sexual harassment in the UK https://t.co/0D6HmBLOUg pic.twitter.com/Y4FW1GEgEU
— New York Post (@nypost) May 12, 2022
電気技師だったトニー・フィンさんは職場で同僚のジェイミー・キングさんから「太ったハゲ野郎」と呼ばれたことに腹を立て、カッとなって手を出してしまったという。これにより2021年5月に会社を解雇されてしまったフィンさんはそれを不服とし、セクハラと不当解雇に対する訴えを起こしていた。
ジョナサン・ブレイン裁判官らは、「ハゲ」発言が単なる侮辱だったのかそれとも嫌がらせのレベルまでいっていたのかを真剣に審議し、その結果、一般的に薄毛は女性よりも男性に多く見られ「ハゲ』発言は性的なものに関連付けられるとし、フィンさんの訴えを認める形となった。
これに対し会社側は「ハゲは男性のみならず女性でもありうる」と主張したが、裁判官は「一般的には男性の方に多くみられるため女性の胸に関する発言をするのと同様の行為である」と判決理由を述べた。
「ハゲ」発言はフィンさんの品位を傷つけ屈辱的なセクハラ行為であったこと、また24年間勤続したのちに解雇したのは不当であったことが大々的に認められたわけだが、フィンさんへの賠償額は後日決定されるとのことだ。
参照元:Twitter、New York Post