アメリカでクマ(アメリカグマ)が高温の車内に閉じ込められ死亡するという事件が発生した。当局によると、このクマは車内で食べ物を探していた可能性が高いとのことだ。
この事件は、6月24日アメリカ・テネシー州セヴィアビルにあるレンタルキャビンの敷地内駐車場で起きた。
テネシー州野生生物資源局(以下、TWRA)当局によると、車の所有者は午前10時頃、別の車に乗り込み敷地から出た。その約9時間後、午後6時45分頃に敷地内へ戻ると、ドアが閉められた状態の車内でクマが死んでいるのを発見したという。
TWRAの担当者はFacebookへ現場写真を投稿、「クマは歯か前足で鍵のかかっていないドアを開けて車内に入り、ドアが閉まった後に閉じ込められたようだ」と述べ、さらに
“その日の外気温は35度を超えていた。その暑さがクマを殺した可能性が高い考えている。車内はおそらく60度以上に達していた。”
と死因を推測している。
その写真には車の床にソーダ缶や生ゴミが見える中、クマが運転席と助手席の間に倒れこんでいるのが写っている。
TWRAは今回の事件を引き合いに、
”クマがいる可能性のある地域での食品の取り扱いと処分に関しては、特に慎重かつ警戒するよう”求めている。
今回の件、高温の車内かつクマが閉じ込められる、という特殊な状況下で人的被害はなかったのは幸いである。
通常の気温下だった場合は、ドアを開けた途端クマに襲われる・・という恐ろしい事態となっていた可能性も。
毎年クマによる人身被害が発生している地域は日本にも沢山ある。今回の件、他石の山として注意したいところだ。