性犯罪者に化学的去勢の許可が可決
7月12日、タイ上院では賛成145票、反対0票、棄権2票のほぼ全会一致でこんな法案が可決された。
それは、性犯罪者に対して化学的去勢を許可するというものだ。そして、治療を受けることに同意した受刑者は、その見返りとして刑期を短縮することができるというのである。
Chemical castration may be offered to sex offenders in Thailand in return for less prison time https://t.co/dJtnJEOxxB
— Sky News (@SkyNews) July 12, 2022
再犯のリスクがあるとみなされた受刑者らは2人の医師の同意と承認を得たうえで、薬によって性欲を減退させる化学的去勢をおこなうこととなるが、そのうえで電子ブレスレットの着用を義務付けられ10年以上監視されることとなる。
3分の1ちかくが再犯の性犯罪
『Sky New』によると、2013年から2020年にかけて有罪判決を受けた性犯罪者16,413人がタイの刑務所から釈放されたという。しかし、そのうち4,848人が再犯となり、化学的去勢の必要性を議論するうえで重要なデータとなったに違いない。
ソムサック・テプシン法務大臣は、法案が迅速に可決されることを望んでいると述べており、今後、下院での投票と王室の承認がおりれば施行となる。
このような化学的去勢は米国のいくつかの州や韓国、パキスタン、ポーランドなどでもすでに実地されているということだが、女性や多くの市民を守るための措置として効果が期待されるところだろう。