缶詰を口に咥えて取れなくなってしまったホッキョクグマが人間に助けを求める

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人間に助けを求めるホッキョクグマ

7月22日午前、悲痛な映像がYoutubeで公開された。

その内容は、廃棄された『缶詰』を咥えそれが口から取れなくなっているホッキョクグマが人間に助けを求めているもの。
撮影された場所は、ロシア・クラスノヤルスク地方、世界で最も北極に近い都市ディクソン。

ホッキョクグマが人間の近くに来ることはめったにないため、この動画を撮影した家主は当初大変警戒していたそうだ。
しかし、すぐにこのホッキョクグマが大きな苦痛を感じていることが分かったという。
クマは、口の中にある開いた缶詰が取り出せず、人間に助けを求めてきたのだった。

缶は舌に食い込んでいて、鋭利な刃が舌に痛みを与えている。住民たちはこのクマを助けようと試行錯誤したが、あきらめざるを得なかったという。
その後、住民たちはなんとか都市部と連絡を取ることができ、急遽獣医チームが現地へ向かう事になった。

見ての通り、舌に引っ掛かった缶のせいでクマは飲食が一切できない状況である。救出は時間との勝負になってくる。
モスクワ動物園のスベトラーナ・アクロヴァ総園長は、

麻酔銃で打って、舌から缶を外し集落から遠くへ移動させる予定だ。クマの回復を助けるために50kgの魚を用意した。
クマの救出に全力を尽くす。

と語っている。
しかし、悪天候のため、当初、獣医チームはディクソンにたどり着けなかったという。

専門家によれば、クマの健康状態は明らかに急速に悪化しており、喉の渇きと空腹からと思われる後ろ足の震えが出ているように見受けられるとのことだ。

半日後、救出チームが無事に到着した。

当日の午後、英紙「METRO」等が無事救出チームが現地に到着しクマの救護に入った旨を伝えている。

予定通り、麻酔銃で眠らせその間に缶を取り除くことに成功したようだ。
現地に飛んだモスクワ動物園の主任獣医であるミハイル・アルシネツキー氏は、

クマは舌に缶を刺したまま数日を過ごし、舌が腫れ飲むことも食べることもできなかったようだ。
舌を切り、缶を取り除いて、抗生物質と抗炎症薬を与えた。

と述べている。麻酔から目が覚めた後のために食料(約50kgの魚)をクマの付近に置き、救出チームが立ち去るところで映像は終わっている。残念ながらクマが目を覚ましたところまでは映像で捉えられていないが、無事に目覚めているものと思いたい。

なんとも悲痛なこの事件。今回は幸いにも救出チームが間に合ったようで幸運だった。しかし、人間の目に触れないところで同じような例が沢山起きているとしたら・・。恐ろしい事である。

当サイトedamame.では同様な事例として2017年12月に、地球温暖の影響か、餓死寸前のホッキョクグマの姿、という記事をご報告させていただいている。

地球温暖化や廃棄物汚染が野生動物に与えている影響は計り知れない。この映像を見て、改めて自分たちの住む地球や動物を守ることについて考えさせられた人は多いのではないだろうか。

参照元:METROyoutube

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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