メキシコで驚きのお墓が披露される!
メキシコ・ベラクルス州東部のミサントラという小さな町で、皆から愛される町の名士だったドニャ・カタさん。彼女は老境に達してから何年にも渡って、家族や町の人々にこう言っていたという。
私が死んだら、墓はペニスで飾ってちょうだいね!!
2021年1月20日に彼女は99才で亡くなったが、家族や町の人々はドニャさんの遺言を尊重した。
長い期間をかけて墓の建立を実行に移しついに先月23日、お披露目となった。
その威容はお墓としては少々型破りすぎるかもしれないが、この墓には彼女の前向きなメッセージが込められているという。
Here's the moment that Doña Cata's 600 pound cock and balls statue was unveiled on her grave. #BVE pic.twitter.com/glP1ZK1QYY
— Nathaniel Janowitz (@ngjanowitz) July 28, 2022
前衛的すぎる墓に込められたメッセージ
「彼女はいつも、私たち家族は“vergas”だと言っていた」
とドニャさんの孫であり、同地域の市長経験者でもあるモタ・リモンさんは語る。
“vergas”とは英語でいうと「penis」や「cock」に近いメキシコのスペイン語スラング。
言い方にもよるが、“verga“はひどい侮辱の意味を持つ。しかし、それが転用されて、何かが「verga」である場合は、すごくクール、すごくカッコイイという賛辞にもなるという。
ドニャさんは家族のメンバーを呼ぶときに、誇りを持って名前の前に“vergas”を付けて呼んでいたという。
祖母は家族全員が「誠実さ、勇気、情熱、そして同時に愛と喜び」を備えた不屈の精神を持つことを願って、この言葉を使っていた
とモタさんは語っている。
その心意気を形にしたのが、このお墓だ。
世界的な話題になり、製造業者には問い合わせ殺到
このお墓は7月23日に公開された後、すぐにSNSで世界的な話題となった。このお墓を苦労して形にした製造業者には、問い合わせが多く寄せられ“あんな形やこんな形の墓石を作れないか?”という質問への対応に大わらわだという。
しかし、町の誰もがこのお墓を喜んでいるという訳でもなく、
「町の人の10人中7人位は肯定的に捉えてくれてると思います。ドニャの心意気を尊重してくれてる。
でもやっぱり保守的な人の中には、このお墓をこころよく思ってない人もいますね。」
ともあれ家族一同は、このお墓は祖母から家族全員への永遠のエールだ、と捉えていると言う。
お墓に入ってもなお家族を鼓舞し続けるなんて、最高にカッコイイお祖母ちゃんですね!