ゴミ箱に捨てられていた赤ちゃんを救出
2017年、大学の休暇中に実家のあるハイチに帰省していたジミー・アミシアルさん(当時22歳)は、自身が昔ボランティアをしていた孤児院のゴミ箱の中に捨てられていた生後4ヶ月の赤ちゃんを救出した。多くの人がいたにもかかわらず誰も何もせずただ赤ちゃんを見つめていたというが、ジミーさんは赤ちゃんを実家に連れて帰り、病院につれていく前に母親のエリシーさんと協力して食事を与えて入浴させたという。
その後、警察は赤ちゃんの両親を探したものの見つからなかったため、裁判官はジミーさんに法定後見人になるかどうか尋ねた。
#HAITI: When communication and electronic media student Jimmy Amisial heard a baby screaming during a holiday here, he did not expect to find the noise was coming from a bin and the child had been abandoned. pic.twitter.com/z12uqysEA7
— CaribbeanNewsNetwork (@caribbeannewsuk) July 26, 2022
当時、米テキサス州立大学に通っていたジミーさんだが、授業料を滞納しており家計はかなり苦しかったようだ。そんな状況のなか、ゴミ箱に捨てられていた赤ちゃんを家族として迎え入れ養うということは簡単な決断ではなかったに違いない。
しかし、ジミーさんは自身に父親がいなかったこと、そしてこの赤ちゃんにそんな不憫な思いをしてほしくないと快諾し、赤ちゃんにエミリオ・エンジェル・ジェレマイアと名付け育てることにしたのだ。
正式な親子となるため養子縁組の手続きに
#HAITI: Now 27, Jimmy has been splitting his time between the US and Haiti, to visit Emilio and has formally applied to adopt him as he wants to be his dad. Jimmy said: “When I found him, he was four months old – now he’s nearly five." pic.twitter.com/YbnKu2jTdi
— CaribbeanNewsNetwork (@caribbeannewsuk) July 26, 2022
アメリカとハイチを往復しながら育児に積極的に携わり、時には休学せざるをえなかったというジミーさん。エリシーさんと協力してエミリオくんを育てているが、このほど正式に父親となるため養子縁組の手続きをしていることが明らかとなった。
この9月から大学3年生になるというジミーさんは、育児のために自身の勉強の進み具合にかなり遅れが生じてしまったもののこう話している。
誰もがやりたくないことを私はやらなければならないときに行動にうつす必要がありました。この4年半の出来事は本当に素晴らしく感謝しています。そして、エミリオを息子にすることができる喜びに興奮しています。まずは養子縁組に必要なお金を集めなければなりませんがね。
養子縁組には約400万円ほどかかるといい、まだ学生であり授業料を滞納しているジミーさんにとって長い道のりとなることだろう。このニュースが報じられると、ジミーさんを援助したいとの申し出が多数寄せられコンタクトを取る方法を知りたいとの声が上がっている。
必要な資金が集まれば養子縁組の手続きは完了し、ジミーさんとエミリオくんは正式に親子となることができる。必要な人に手を差し伸べられる場の提供を待ちわびている人は多いはずだ。
参照元:New York Post、Twitter