日本の浴衣を着ているというだけの理由で中国人コスプレイヤーが警察に連行されてしまう!

カルチャー

日本風の建物が立ち並び「日本風情街」と呼ばれる中国・蘇州新区の淮海街。
今月10日、ここで日本の浴衣を着て写真を撮っていた中国人女性コスプレイヤーが「トラブルを誘発した」などとして地元警察に連行されるという事件が起こった。

女性は日本のアニメ「サマータイムレンダ」のキャラクター、小舟潮(こぶねうしお)のコスプレの浴衣姿で自撮り等をしていたところ、警察官に取り囲まれてしまったというのだ。

この動画は該当の女性が後に投稿し、中国のソーシャルメディアで拡散されたもの。
動画には、警察官がこの女性に話しかけ日本の着物を着ていることに対して注意、中国人として許されないことだと示唆している様子が写っている。

もし、あなたが漢服(中国の伝統的な服装)を着ていたら、私はこんなことは言わなかったでしょう
しかし、あなたは日本の浴衣を着ている。あなたは中国人なのに!

そして、女性が連行されるところで映像終わる。
本人の投稿によると、彼女はその後警察で“教育”を受け、スマホの中身をチェックされたという。解放されるまで5時間かかったそうだ。

この動画は8月14日の夜から中国のソーシャルメディア上で拡散され、8月15日により広まったという。

中国のマイクロブログサイト“微博(Weibo)”のコメント欄には、
「コスプレさえも危険になってしまったのか」という声や、「警察の行動が怖い」という声もある。
ただのコスプレだ!」「これのどこが法に触れるんだ?」という疑問も多く、警察官を “無能 “と呼ぶ人もいる。
冷静なコメントが散見されるのが救いのように思えるが、時が経つにつれて女性を批判的にみる声も増えてきているようだ。

日中関係が緊迫している昨今を象徴するような事件である。

悲しい事件だが、政治と文化は切り離して考えるべきもの。今後こういった風潮がエスカレートすることのないよう願いたいところだ。

参照元:whatsonweibo.comTwitter

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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