ロリータファッションに身を包む女性
中国・上海にある安福路は、旧フランス租界のなかでも近年注目を集めているトレンドストリートで、お洒落なカフェやお店が立ち並び、また流行りのファッションに身を包んだ若者や観光客にも人気のスポットとなっている。
そんな安福路で、ある女性が注目を集めているというのでご紹介しよう。
一見、男性かと見間違いそうなこの女性(50)は、フリルやレースをあしらったドレスに身を包み、頭にはティアラをつけてこの街を颯爽と歩いている。日々デザインの違うロリータファッションで街に繰り出すものの、その体型や髪型、そして年齢などから当初は怪訝な顔をされることも少なくなかったようだ。
しかし、彼女の過去が明らかになると、これまで彼女対して向けられていた目は一変し、称賛の声に変わったのである。
大病を患うも自分らしく生きることを決意
地元メディアの報道によると、「安福路小公主(安福路のリトルプリンセス)」と呼ばれるこの女性は、以前大病を患い、その薬の副作用で髪の毛は抜け落ち、また体重も増加してしまったという。だが、彼女が他の人と違ったのは、すっかり変わってしまった外見を理由に人生を諦めるという決断はなかったということだ。
体型が変わっても、髪の毛がなくなっても、年齢を重ねても、若い頃に憧れていたロリータファッションに身を包み、残された人生を自分らしく生きたいと自身の考えを貫くことにした。既製品はサイズが合わないためすべてのドレスは彼女の手作りというが、好きが高じてここまでのドレスを作れるようになったのだろう。
この前向きな女性の生き様には「自分の人生は自分の好きなように生きたい」「彼女の服装を他人がとやかく言うべきではないよね」「自信を持って歩く姿がステキ」「いつ何が起きるかわからない、後悔のない生き方を」と共感の声が寄せられ、またその姿に勇気づけられる人も多かったようだ。