“お尻の穴日光浴”を実践する人々
“perineum”という英単語は、肛門と生殖器の間の全般的な部位を指すという。具体的にはお尻の穴や生殖器あたりことであろうか。
この部位を1日に3分以上日光浴させると「一日中太陽の下を歩き回る」「コーヒーを飲む」のと同等の効果を得ることが出来る、と主張する人々がいる。
その”お尻の穴日光浴”派はすでにTikitok上には多数存在していて、#perinuemsunning で検索してみると、この謎の新健康法に関する映像は270万もの再生数を得ているという。
具体的な実践方法は下記をご参照頂きたい。
@maddoxdaniels1 Sunning the perineum for just a few minutes boosts testosterone-synthesizing cells by 200%🌞 #sungod #testosterone #rootchakra #perineum #naturevibes #strength #wellness ♬ Chilled Vibes – ItsMelo
@jenn_dances_4fun Perineum Sunning on Sunday #funfact #funfacts #perineum #vitamind #badmom #coolmom #badmoms #sundayfunday #poolparty #funnymom ♬ original sound – Jenn_dances4fun
日に当てるためのポーズは、性別やお好みによって人それぞれのようだ。
アメリカ・ニューヨーク在住のTikTokユーザーAbushady氏は、
“暖かい陽の光がお尻に当たるのは正直言ってとても気持ちいい”
“体験してみないとわからない感覚です。太陽の光が、あなたの存在を下から上へと満たしてくれるような感覚です“
と述べている。
彼はインドに住んでいた際、何時間も太陽の下でヨガの練習をしている時、この”お尻の穴日光浴”の喜びに触れたそうだ。ニューヨークに住む現在も、全裸でヨガマットを持って太陽の下に出かけ2~3時間もの間ヨガの練習をしている。そして、全裸になりたいとか、肛門を露出させたいとかの邪な目的のために実践しているわけではない、あくまで健康のためだ、とその効果を力説する。
日焼けによる悪影響は?
数多くの健康法と同様、この”お尻の穴日光浴”に科学的根拠は今のところ全くない。信じるか信じないかは人それぞれである。
もちろん、Abushady氏の言うことはとても疑わしい、実際かなり危険だと言う人もいる。
9月3日、TikTokerでもあるカッテン医師はこの部位を太陽にさらすことの危険性を説明する映像を投稿している。
@dr.kattan Perineum Sunning? Doctor Reacts! ❌ #doctorreacts #perineumsunning #skincancer#viraltrend #vitamindD #suntan#askadoctor#askamedic #medicalstudent #physician#doctor#Health #applehealth #medicine #medic #doctor #askadoctor #askamedic #beware #dangeroustrend #ukdoctor ♬ original sound – Dr. Kattan
肛門で太陽エネルギーを採取しないでください!
“perineum”はとても薄い組織の領域です。この部分が “太陽の光が当たらない場所 “と呼ばれているのは、生物学と進化によって隠れるように作られたからです。ここに対して太陽からの光線を当てると火傷や炎症、皮膚癌のリスクを高める可能性があります!
と語り、『この場所に集中的に日焼けをすることで、健康に良いという証拠は全くありません。』と強調した。
日焼けによる悪影響は?
こうした日焼けによるかなり大きなリスクがあるにも関わらず、なお多くの”お尻の穴日光浴”愛好家は日光浴を続けている。
とあるカナダ人カップルは、
“何にでもリスクはあるんだよ。長時間日光に当たると火傷するのは誰でも知っていることだから、気をつけて短時間だけやればいいんだよ”
と擁護する意見を述べている。
ちなみに、このトレンドに忠実な人たちはヨガの愛好家が多いという傾向があるようだ。神秘的な健康法の最終地点として”お尻の穴日光浴”に至るという。
確かに都市生活者の多くは、日光浴をする機会も少なく自然のエネルギーを体内に感じることはあまりない。
しかし、ひと時の気持ちよさに気をとられ健康になろうとするあまり医師の客観的意見をないがしろにするのも考えもの。お試しされる場合はなるべく短時間、かつ公の目に触れないよう場所の選択にもお気をつけ頂きたい。