警備員の立ち位置がダンスの邪魔に!!
先月29日に行われたアメリカンフットボールの試合での警備員の行動が話題を呼んでいる。
テネシー大学とケンタッキー大学の伝統の一戦。
この試合のハーフタイムにチアダンスを披露するのは、テネシー大学のチアリーディングダンスチームのメンバーたちだ。絶好の晴れ舞台で最高のパフォーマンスを見せようと奮闘するものの、一人の小太りの警備員がダンススペースに肉薄して立っている。ちょっと彼の立ち位置が近すぎる。
”あの警備員、ダンスの邪魔よ!どけて!” チアリーリーダーの一人が血相を変えてコーチにクレームをつけるが・・・。
Didn’t expect that 😂
(via @BeachGalloway) pic.twitter.com/4xZR8Zl9ob
— SportsCenter (@SportsCenter) October 31, 2022
警備員はコーチと口論を始め、しぶしぶ引き下がった。
・・かと思いきや、なんと彼はチアリーダー達と一緒にダンスを踊り始めた!!
しかも、彼のダンスはキレッキレ。体形はちょっとぷっくりしているものの、他のチアリーダー達と匹敵する見事なステップを踏む。そして、ダンスの締めには両手を大きく広げポーズを決めた!
もちろん場内は大喝采である。この動画は瞬く間に全米の注目を集め、現時点で1400万回以上の再生を記録している。
元チアリーダーの男性が高校時代の夢を実現
この”只者ではない”警備員は10月31日にNewsWeek紙のインタビューを受け、その内幕を語っている。
彼の名はマイケル・ガリヤン。高校時代は男性ながらチアリーダーをしており、大学でも続けるつもりだったがテネシー大学に入学した後、断念してしまったという。その後、20年間はダンスから遠ざかり小売業で働いていたが、昨年職を失った。そこで過去の夢を取り戻すためダンス関連の仕事に就いたばかりだという。
そして、テネシー大学のチアリーディングダンスチーム関係者から今回の件の打診を受けた。
彼は積年の夢を叶えるべく快く承諾したものの、本番までは一週間しかなく、試合当日1時間だけダンスチームと練習をしただけで本番に臨んだという。
ガリアンさんは今回の件を振り返り、
観客からの反応がすごくて驚いた!!高校時代、18歳の時のチアリーダー魂を奮い立たせて頑張ったよ
と感想を述べ、
「ダンスに参加できたこと、そしてそれが好評だったことに感謝している」
とも語った。
そして、無事大任を終えて、今は「今度のスーパーボウルにも出られるよ!」と冗談を言っているそうだ。
18歳の夢をこれ以上ない舞台で実現したガリアンさん。その表情はとても輝いている。