超レア現象「皆既月食&天王星食」を見逃すな
これまでにもedamame.では様々な天体ショーの記事をお届けしてきたが、今夜、皆既月食と天王星食が同時に見られる超レア現象に期待が高まっているという。しかも、442年ぶりというのだからこのチャンスを逃す手はないだろう。
11月8日は満月となり、この月の満月は「ビーバームーン」と呼ばれている。アメリカの先住民族ネイティブアメリカンは、その月の満月に時期に合った名前を付けることで季節を把握していたといわれており、11月の満月は、冬に着るビーバーの毛皮を確保するために沼が凍る前のこの時期に罠を仕掛けることからその名前が付けられたそうだ。
今夜はその満月を迎え、皆既月食、さらには天王星食も起こるというのである。
The next total lunar eclipse will take place on November 8, and the Moon will cover Uranus!https://t.co/i7cEulaumf
— IFLScience (@IFLScience) November 7, 2022
国立天文台によると、月は18時9分から欠け始め、19時16分に皆既食となるという。その間、月は赤銅色に見え、皆既食は20時42分に終わるがそれまで約1時間半ほど幻想的な月が見られる。その後、月は地球の影から徐々に抜けて21時49分に部分食が終わるのだが、日本では多くの地域で月の高度が高い時間帯に皆既月食が起こるため、全国各地で観測しやすい条件となりそうだ。
そして今夜は、この皆既月食の最中に月が天王星を隠す天王星食が起こるという。天王星は約6等級のため普段なら満月の明るさに負けるものの、天王星の潜入時に月が皆既食中になるため今夜は見つけやすくなりそうだ。
日本で次に皆既食中に惑星食が起こるのは322年後、なんと2344年7月26日の土星食だそうで、それを見ることは到底不可能だろう。今夜、時間のある方は是非とも空を見上げて、このレア現象を眺めてみてくださいね。