SNSで収入を得る女子大生アスリート
米ルイジアナ州立大学の体操チームに所属しているオリビア・ダンさん(20)は、その実力や容姿で注目を集め、現在インスタグラムには236万人を超えるフォロワーがいる。また、インスタグラムだけに留まらず、TikTokアカウントなど様々なSNSを駆使しており、女子大生アスリートという肩書を持つダンさんだが、実は莫大な収入を得ているのだ。
そんな彼女の収入はなんと7桁だそうで、日本円にすると億単位を稼いでいることになる。しかし、その稼ぎ方が今物議を醸しているというのだ。
その理由は、女性アスリートがセクシー写真などを投稿することによって知名度を得ることは、競技に優れていることではなく、昔から女性に求められてきたイメージによって収入を得ているからだというのである。
ダンさんの投稿を見てみると、水着姿のものもあればレオタードやドレス、ジーンズなど様々で、決してセクシーさだけを強調しているようには感じない。しかし、女子スポーツの平等な待遇のためにたたかってきた人たちは、この現状を好ましく思っていないようだ。
NILで稼げるように規定が変更される
実は、ダンさんのような学生アスリートがSNSで収入を得ることができるようになったのは昨年のこと。
NCAA(全米大学体育協会)がそれまでの規則を変更し、学生アスリートが契約によってName(知名度)、Image(イメージ)、そしてLikeness(好感度)のNILで収入を得ることを認めたのである。
ダンさんは「特に私は女子学生アスリートなので、莫大な収入を稼いでいることを誇りにおもいます」と話しているが、この発言の背景には女性アスリートにとって卒業後のプロリーグでの活躍の場が少ないことがあるようだ。
競技を続ける上でも支出は多く、誰でも稼げる時に稼いでおきたいという気持ちはあるのは当然のことだが、セクシー写真の投稿が性を売り物にしているという考え方をする人も少なからずいるのが現実である。
それでも、体操選手としてトップレベルで活躍しながらも自分の持っている魅力を最大限に活かして収入を得ているダンさんを応援する人はきっと多いことだろう。