トヨタ車をフェラーリに改造
このほど、イタリアに住む男性(26)が偽造と商標権侵害の罪で起訴されるという出来事が報じられた。一体どんなことをしてしまったというのだろうか。
実はこの男性、アスティという町で高級車”フェラーリF430”を定期点検に出していたという。しかし、そのフェラーリはイタリアの財務警察(Guardia di Finanza)によって押収されてしまった。
Un joven falsifica un Ferrari F430 a partir de un Toyota pic.twitter.com/UIAo7y6ElT
— EL MUNDO (@elmundoes) November 23, 2022
その理由は、その車がフェラーリではなかったからだ。
どう見てもフェラーリにしか見えないこの真っ赤な車は、ボンネットやステアリングホイールの跳ね馬ロゴ、リム、ブレーキキャリパー、ヘッドライトなど、F430の象徴的な要素をすべて備えていたのだが、この車はなんとトヨタ車だったというのである。
そう、男性は、自分の所有する”トヨタMRクーペ”を、憧れの”フェラーリF430”に改造してしまったのだ。
偽造のレベルが高すぎると驚きの声
それが罪となるなんて想像していなかったのかもしれないが、点検作業をしていたスタッフはこのフェラーリは何かがおかしいと感じ警察に通報したという。専門チームによって調査がされた結果、このフェラーリは改造車だったことがバレてしまったのだ。
安価な車を自分専用のスーパーカーに改造する人はいるが、今回のケースはその偽造のレベルの高さに驚きの声が上がった。外観も内装も、2004年から2009年にかけてマラネロで製造されたフェラーリF430に酷似しており、フェラーリ純正の部品やアクセサリーが使用され、トヨタ車であることを感じさせない仕上がりになっていたという。
所有車を憧れの高級車に改造し、きちんと定期点検にも出していたことから、この男性はよっぽど車が好きだったことがうかがい知れるが、好きが高じて歯止めがきかなくなってしまったのかもしれないですね。