男児が動物園のクジャクに虐待行為
先月28日、中国の江蘇省にある「無錫動物園」で6歳の男児がクジャクの飼育スペースに侵入、クジャクをつかんで地面に叩きつけ、羽をむしる虐待行為をしている動画が撮影された。この一部始終を撮影した動画はSNSに投稿され、非難が殺到し多くの人の関心を呼んでいる。
なぜ、こんなことを?
(※動画に衝撃的な内容が含まれています。閲覧にはご注意ください。)
動画では、男児がクジャクにのしかかったり、持ち上げて何度も地面にたたきつけている様子が見える。さらには、クジャクの羽をむしり取っている。これに気づいた周囲の来園者達は口々にざわめき立っている。
拡声器を手にした動物園職員がこの虐待行為をやめさせようと駆け寄り、男児はクジャクから手を放し逃げようとするもあえなく捕まった。
職員はこの男児を成人男性(父親だろうか?)に引き渡す。その男性が男児に”蹴り”を入れた所で動画は終わっている。
男児と親に批判が殺到!
同動物園は、クジャクの飼育場所を本来の生息場所に近い形に整備、フェンスを外し来園者が近くで見られるようにしていた。しかしこの時期は無料開園期間中で来園者が特に多く、飼育員の監視が行き届いていなかった。そのためこの事態を許し、少年の虐待行為を止めるまで時間がかかってしまった事を認めている。虐待を受けたクジャクは現在、繁殖施設で療養しているという。
報告によると、この男児は興味本位でクジャクを捕まえたと語っているというが・・。同動物園はこの件を行政側の関連部門に報告した。しかし、園側にはこの件でなんらかの処罰を行う権限はないという。
中国のネットユーザー達は少年の行動に激怒、この動画のコメント欄には批判の声が殺到している。
「少年は幼い。彼の家族全員が罰せられるべきだ」「息子を蹴る父親。家族全員が人や動物の扱い方を知らないことが分かる」「柵は動物から人間を守るためのものではなく、動物を人間から保護するものだ」「親のせいではないかもしれない。子供のこんな行動は、先天的なサディスティック障害か反社会的障害の兆候の可能性もある」「子が子なら父も父だ」「子供の親に罰金を科すべきだ」
と、コメントは少年とその親を非難する声がほとんど。
この年頃の少年が少々暴力性をはらんだ行動を示すことはままあるとはいえ、今回の件は度を過ぎていると言える。今後、この少年が何かしらの罰則を受け、そこから教訓を学んでゆくことを願いたいものだ。