クラスメイトが義手を作ってくれる
新しい学校に通うことは誰にとっても挑戦であり、時には不安をおぼえることもあるだろう。そんななか、米テネシー州在住の15歳の少年は、新しい学校で彼の人生を変えてくれる革新的な生徒らと出会うことができたという。
同州ナッシュビル郊外にあるヘンダーソンヴィル高校で新学期を迎えたのはセルジオ・ペラルタさん(15)。彼の右手は生まれつき不完全な状態であり、そのことをまわりに知られないように学校での最初の数日間は自分の手のことを隠したい気持ちでいっぱいだったようだ。
しかし、そのことを知った同校の工学プログラムの教師のある声かけによって、事態は一変する。
それは、エンジニアリングを学ぶクラスメイトたちがペラルタさんの義手を作るというプロジェクトだった。
そんなことを考えたこともなかったペラルタさんはその提案に驚きを隠せなかったという。初めての挑戦は未知なるものだったというが、オンラインモデルと3Dプリンターにアクセスしたクラスメイトたちは、1ヶ月かけてペラルタさんの義手を完成させたのである。
ペラルタさんは初めて右手で野球のボールをキャッチし「彼らは私の人生を変えてくれました」と喜びを隠せない。これまでに義手を考えたこともなかったそうだが、高校で出会った素敵な教師やクラスメイトらの力によって、彼の人生は大きく変わったことだろう。
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