約2億円の宝くじ当選金を2年間妻に秘匿し続けた中国人男性へ賠償金支払い命令が下される!

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宝くじの当選を2年間、妻に隠した男

このほど、高額宝くじの当選を妻に隠していた男性に対し、中国の裁判所が離婚調停の一環として当選金の一部を妻に支払うよう命じた。
この判決内容は2月9日に香港の日刊英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」などが報じ世界的に話題となっている。

中国東部・浙江省温州市の裁判所は、夫が隠蔽していた宝くじの当選金の一部を妻が求めた請求について、2月1日に上記の判決を下した。

地元紙杭州日報によると、“周”という名の男性は今から2年前に1000万元(約1億9,536万円)相当の宝くじに当選し、税引き後843万元(約1億6,469万円)を受け取ったという。

当選金は姉と元妻の口座へ・・

しかし、周氏はこの僥倖を当時の妻と分かち合うことはしなかった。彼の銀行口座に当選金が入金されるやいなや、まず彼の姉に200万元(約3,900万円)を送金した。そしてさらに数日後、数年前に離婚した周氏の元妻へ70万元 (約1,367万円)を振り込んだという。なぜ今の妻に当選を隠し、元妻に送金したのか理由は定かではない。元妻はそのお金は自分のアパートの購入資金に充てたという。

そして当選から2年もの月日が経過した。きっかけは定かではないが、ついにこの事実が妻に発覚。妻は即離婚を申し立て、さらに周氏が姉と元妻へ送金した合計270万元のうちの3分の2を支払うべき、とする賠償請求を法廷に訴え出た。

訴えを受け、裁判所は宝くじの当選金から姉と元妻に送金したお金は夫婦の共有財産の一部であると認定した。賞金を受け取った後、当時の妻からお金を隠すために周氏が取った行動は、『夫婦の共有財産を横領した』ことを意味すると捉えられたそうだ。最終的に、180万元(約3,514万円)を妻への支払いが周氏に命じられた。杭州日報によると現在の所、周氏と妻の双方は裁判所の判決に対する控訴を求めてはいない。

この事件は中国のSNSで注目され、中国版TikTok「Douyin」などでは沢山の意見が交わされているようだ。「彼は夫婦の共有財産を使って宝くじを買って、一人で楽しみたかったの?」「1000万元の賞金は、2人の間の溝を深める為だけに役立った」「この記事の内容は、私が結婚したくない理由の一つになった」等々。

誰もがうらやむ宝くじの高額当選。しかし、不意に転がり込んだ大金をきっかけに坂道を転がり落ちるように不幸へ突き進む、という話もよく耳にする。今回の話はそれとも違い、元々破綻していた夫婦関係が当選をきっかけに露になっただけ、とも言えそうであるが・・。
なんにせよ、身の程を超えた大金は不幸のもと。筆者が購入した先の年末ジャンボ宝くじは当たらなくて良かった、と思った次第である。

参照元:South China Morning Posttwitter

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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