約22万枚、総重量1トンもの児童ポルノ画像を自宅に隠し持っていた72歳の男性が逮捕される!

事件

アメリカ・フロリダ州当局は2月下旬、72歳の男性を逮捕した。男性は重さ1トン超、22万枚以上もの児童ポルノ画像データや印刷物などを自宅に隠し持っていたという。

フロリダ州マリオン郡保安官事務所の発表によると、この男性はフロリダ州オカラに住むポール・ジッテル72歳。自宅オフィスや寝室など家の中全体に古びた段ボール箱を積み重ね、その中に大量の児童ポルノを隠し持っていた。
同保安官事務所によると、当局は先月23日にジッテルの自宅を捜索し、逮捕した。ジッテルはその後、児童ポルノ所持容疑で訴追されている。

同保安官事務所のチェイス・キング刑事は、児童の性的虐待を示す複数のファイルがネット上にアップロードされているという情報を今年1月に得て調査を進め、アップロードされたファイルからIPアドレスを追跡、ジッテル宅を特定し家宅捜索令状を取ったという。

家宅捜索の際ジッテルの同居人は、“ジッテル本人が付き添わないと寝室や事務所に誰も入れない”と刑事に説明したそうだ。そして捜索中に彼の歪んだ性癖のあらわれである段ボール群を見つけた。同保安官事務所は段ボール内の印刷物やコンピュータ、デジタル記憶装置を押収した。その総重量は約2,600ポンド(約1,180kg)と推定している。

日本では、2014年6月に児童ポルノ禁止法改定案が成立し、デジタル画像を含む児童ポルノを所持していただけでも処罰の対象になる。罰則は1年以下の懲役または100万円以下の罰金である。ただし「自己の意思に基づいて所持するに至った者であり、かつ、当該者であることが明らかに認められる者に限る」と条件がつくとともに、捜査機関による乱用防止も注意規定によって定められている。なお、漫画・アニメに関しては「表現の自由」に配慮して、規制の対象外となっている。

アメリカでも州により規制の詳細は異なるものの、日本に先立つ1996年から児童ポルノ防止法(CPPA)と通信品位法(CDA)が制定されていて、より処罰が厳密である。

72歳という高齢での大量所持に驚きと衝撃が走った今回の逮捕劇だが、自身が子どもへの加害行為をしていなくても、児童ポルノ所持は間接的にそれに加担しているという事実がある。今後の厳正な調査と処罰を望みたいところである。

参照元:New York Posttwitter

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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