まるで、映画『ファイトクラブ』のような出来事が、このほどアメリカのフロリダ州にある中学で繰り広げられていたことが発覚し話題をよんでいる。しかも、生徒同士に喧嘩をさせていたのは、あろうことかこの中学に勤務する23歳の女教師だったというのだ。
中学生に喧嘩をさせていた女教師が逮捕
今月、同州タラハシーにあるグリフィン中学校で6年生(日本では中学1年生にあたる)を受け持っていたエンジェル・フットマンは、教室で生徒に喧嘩をさせた疑いで逮捕された。
Florida middle school teacher arrested for hosting student fights in her classroom https://t.co/H6knfbhayw pic.twitter.com/zrBbzPUj1Z
— Daily Mail US (@DailyMail) April 12, 2023
事の発端は3月23日、同校に子供を通わせる保護者から、生徒同士が教室で喧嘩する動画を見つけたとレオン郡保安官代理に報告が寄せられたことだったという。そして、その後の調査で、学校の管理者は複数の事件、少なくともフットマンが関与する3件の喧嘩を知ることになったのだ。
動画を見た刑事によると、フットマンは喧嘩の最中は自分の机の上に座っているだけで仲裁に入ろうとはしていなかったという。その代わりに「30秒」「騒がない」「怒鳴らない」「髪を引っ張らない」「電話しない」などと、生徒たちにルールを言い聞かせていたのである。
教育現場でのあるまじき行為
驚くことに、この喧嘩は無作為におこなわれていたわけではなかった。喧嘩に加わった女子学生らの話によると、フットマンのほうから生徒に、相手を傷つけることのない短期決戦を持ちかけていたという。また、ときにはやり返したいか希望を確認していたこともあったようだ。
捜査官は、生徒らが教室に呼び出されてフットマンから喧嘩をさせられたとみているが、当の本人は「喧嘩が起こるまでがあっという間で何もできなかった」と一部容疑を否認している。
今月7日、フットマンは未成年者の非行に加担した罪で起訴され、被害者とされる人物らとの接触を避けるよう命じられた。自身のストレス発散のためだったのか動機は不明だが、子供たちの教育の場でこんなことが起きていたことに学校関係者はもちろん保護者や生徒らもショックを受けていることだろう。