下級生を練習台にタトゥーを彫る
今、韓国のある高校で起きた壮絶なイジメが物議を醸している。それは、16歳少年が下級生の脚を練習台に、約22センチもある大きなタトゥーを無理やり彫らせたという恐ろしいものだ。
事の発端は、今年3月、被害少年A(15)の脚に大きなタトゥーがあるのを両親が偶然発見したことで事件が明るみになった。驚いた両親はすぐさま被害届を出したというが、その後の仁川論峴警察署の調査によると、昨年10月に仁川のモーテルに呼び出されたAはそこで暴行をくわえられるとともに、意志に反して強制的にタトゥーを彫れられたことを明かした。この2年間、加害少年から殴られたり金銭を奪われたりというイジメを受けていたため、服従するしか選択肢はなかったという。
被害者2人が名乗り出て刑事事件に発展
さらには、このイジメ疑惑がマスコミに報じられるようになると、もうひとりの被害者B(15)も声を上げたというのだ。Bに関しては、先月左腕から肩にかけて大きなタトゥーを彫られ、それを見つけた両親が警察に届け出たというが、その後もイジメが続いていたという。Bは登校するのが難しい精神状態となり、6ヶ月間のセラピーが必要と診断された。
一方で、加害少年はAとBがタトゥーに同意していたと主張している。また、その家族も息子の主張を支持するとともに、このような苦痛と長時間にわたる施術を強要することは不可能だったはずだと付け加えた。
加害少年は現在、強要罪と、タトゥーの施術は医療関係者のみが行うことができるとする韓国の医療法違反の罪に問われているというが、被害少年たちが負った心と体の傷はとてつもなく深いものだろう。どんなイジメでも許されるものではないが、今回のあまりに度を超えたイジメに関して、加害者に対する厳しい処分を願う声が多く寄せられている。