フェアリー・ゴッドマザー見習いの男性?
アメリカ・カリフォルニアディズニーランド・リゾートの男性従業員が「フェアリー・ゴッドマザー見習い」に扮した格好で、園内のドレスショップ来店した子どもたちを案内している動画が物議を醸しているようだ。
動画は3人の子供を持つ母親がTikTokに投稿したもの。この“夢の国”への家族旅行の記録映像なのだが、その内容が物議を呼びTikTok上では現時点で約700万回の再生回数を記録している。
@kourtnifaber A dream is a wish your heart makes, when you’re fast asleep 👑 ✨ #disneyland #bibbidibobbidiboutique #corememory ♬ original sound – Kourtni
ここは、アメリカ合衆国・カリフォルニア州アナハイムにある「カリフォルニアディズニーランド・リゾート」。ウォルト・ディズニーが唯一完成を見届けたディズニーランド発祥の地で、地球上で一番ハッピーな場所として知られている。
映像に写っているのはその園内にある“ディズニー・ビビディ・ボビディ・ブティック”入口の様子である。この店のキャストの方々は「フェアリー・ゴッドマザーの見習い」と呼ばれていて女性が務めていた。しかし、5月27日に公開されたこの動画では、青いアイシャドウを塗った男性従業員が青いドレスを身にまとい、子供たちをアテンドする様子が写っている。
動画では、この男性従業員が
「私の名前はニックです。フェアリー・ゴッドマザーの見習いの一人」
「私はあなたの買い物のお手伝いをするのよ」
と子供たちに向かって語りかけている様子が見える。
反応は賛否あるものの・・・
この動画はすぐにTwitterでも拡散され様々な反応を巻き起こした。その反応は、
「ディズニーのこの仕事をどれだけの本物の女の子が望んでいるか。そしてどんな理由があってこの仕事を男性に与えたのか、理解できない」
「これはダメ。ディズニーにはモラルがない」
「女の子が初めてドレスを選ぶために店に入ったときに、この男性に手伝ってもらうべきだとディズニーは考えているのか!」
「まともな子供なら、これを見て混乱しないわけがない。多くの親がもう十分だと言う時だ!」
「以前は、末っ子を連れてディズニーに行くのが楽しみでした。でも、今は違います。もう連れて行くことはないでしょう 」
といった否定的な意見が多いようだ。しかし、少数ではあるが、
「ドレスを着ている男性の何がそんなに不快なのでしょうか?男性は何世紀にもわたってドレスを着てきた。ディズニーでドレスを買いたいと思うのは女の子だけではありません!」
「ディズニーは性平等的だ。よくやった!」
「スコットランド人男性もスカート履いてるだろ?素敵な人たちだ」
といった肯定的な意見も。
当サイトedamame.では、つい先日アディダスが女性用水着の新シリーズを発表するも、モデルに男性を起用し物議という記事をご報告させて頂いている。昨今はアメリカでも国を代表するような企業がLGBTQなど性的マイノリティを取り巻く問題に取り組んでいることの証として、こういったPRを行うことが増えているようだ。
ただ、トランス系ソーシャルメディアのスター、ディラン・マルバニーさんを広告に起用したアメリカの大手ビールメーカー「バドライト」は大規模な不買運動に直面し売り上げが急落しているという。
こういった取り組みは試行錯誤の段階で、大きな反発を招く例も少なくないようである。
企業の果敢な姿勢は評価したいとは思うが、お客、特に小さな子供に及ぼす影響については、より細やかな配慮をお願いしたいところである。