警備員から強烈なタックルを食らうプロゴルファー
今月8日から11日にかけてカナダ・オンタリオ州トロントにあるオークデール・ゴルフ&カントリークラブで開催された「RBCカナディアン・オープン」。
その優勝決定シーンで悲哀溢れるシーンがあったのでご紹介したい。
この悲劇の主人公はカナダ出身、世界ランキング75位のプロゴルファー、アダム・ハドウィン。彼はこの試合は12位タイに終わり、すでにプレーを終えてリラックスした格好で勝負の行方を見守っていた。
緊迫したプレーオフを制し優勝したのは同郷のニック・テイラーであった。スポーツマンシップにあふれるハドウィンは優勝した同郷のライバルを大いに祝おうとシャンパンのボトルを振りかざしてテイラーに近づいた。
しかし、この接近を屈強な警備員は誤解した。ハドウィンは警備員によって猛烈なタックルを受け、なすすべもなく地面に叩きつけられてしまったのである。
The real highlight of the Canadian Open.
World Number 75 Adam Hadwin gets absolutely clattered by security as he tries to celebrate with his fellow Canadian!
— Nathan Murphy (@nathanmurf) June 12, 2023
Adam Hadwin getting tackled by security (they thought he was a fan).
— Lou Stagner (Golf Stat Pro) (@LouStagner) June 12, 2023
同シーンのロングショット。遠目からみるとそのタックルのすさまじさが良く分かる。
Security is TOIGHT at the Canadian Open 😩 pic.twitter.com/6cS38bQiYk
— Kayla Grey (@Kayla_Grey) June 11, 2023
一番上のシーンは、ジャーナリストのケイラ・グレイ氏が撮影したものだ。彼がツイッターでシェアした動画はすでに640万回を超えて再生されている。カナダではネットミーム化するほど拡散されたという。
ハドウィンの恰好もジーンズにグリーンのフードを着ていて、どう見ても一般人としか見えない。警備員はハドウィンが誰だか知らず、熱狂的ファンだと思ったとのことだ。このハドウィンは気品のある男として、長い間カナダのゴルフファンの間で愛されてきたプロゴルファーだという。
謝罪とユーモアで対応
彼は典型的なカナダ人らしくこの騒動の直後、“ルールを破ってしまってすまない”と警備員に謝罪したそうだ。素晴らしい。
スポーツマンシップ溢れる彼はユーモアもある。この騒動の広がりにノリノリで応え、こんなキャプションと共に写真を自身のツイッターにアップしている。
“もう、この写真はルーブル美術館に置いてください! ”
Put it in the Louvre! pic.twitter.com/ucQUqRhsM1
— adam hadwin (@ahadwingolf) June 12, 2023
ちょっと恥ずかしい一幕を気品とユーモアで乗り切る彼の姿勢、是非見習いたいですね!
参照元:sbnation.com 、twitter(1)、twitter(2)、twitter(3)、twitter(4)