世界遺産コロッセオに名前を刻む

イタリア・ローマにある世界遺産コロッセオは、約2000年前に建てられた円形の闘技場で、古代ローマの最も象徴的なシンボルとして多くの観光客が訪れる。

しかし、6月23日、観光客と見られる男性が「Ivan+Hayley 23」と、自分と恋人の名前をコロッセオに刻む動画がSNSに投稿され、批判の声が相次いでいるという。

動画を撮影されたことに気付いた男性は振り向きざまに笑顔をみせ、悪びれる様子はない。一方で、動画の撮影者は「本気か？狂ってる」と、苦言を醸している様子が捉えられていた。

この動画には 「古代史の一部を汚してまで誰かへの気持ちを表すべきではない」「卑劣な行為で、罰金かそれ以上の罰を受けるべき」「最後の憎たらしい笑顔は、明らかに自分のしていることが悪いことだとわかっているはず」「このような人間はパスポートを剥奪されて当然」などと、男性の行為を非難する声が溢れた。一方で「他にも落書きがたくさんあるから彼はそれを見てやっただけだろう」と擁護する声もあった。

撮影者は、この出来事をコロッセオの職員に報告し、警察にも通報したというが、動画の提出は求められなかったという。その後、どのような対応が取られたのか不明だが、一部報道では、イタリアの文化大臣がこの男性を特定し罰するよう要求していると報じられている。世界遺産に文字を刻むなど到底黙認される行為ではなく、「誰かがやっているから大丈夫」などと浅はかな考えを持つことがいかに無責任であるか、今一度しっかりと考える必要があるだろう。

参照元：YouTube、Ladbible