・・もちろん会社を仮病で休んでいたからである。
米国の歌姫、テイラー・スウィフトのファン(スウィフティーズと呼ばれる)が自分の正体を隠すため、毛布をかぶりサングラスを着けてインタビューに答えた映像が話題となっている。
インタビューの場所は、アメリカ・オハイオ州シンシナティのダウンタウンである。6月30日と7月1日に同市「ペイコー・スタジアム」でテイラー・スウィフトのコンサートが行われ、それに先立ち『テイラー・スウィフト・グッズ・トラック』がオープンされた。ショップの開店前には数千人が列をなし、まるでスーパーボウルさながらの熱狂度合だったという。
このグッズ・トラックショップは3日間の期間限定でオープンされ、ファンはスウィフトブランドのパーカーやタンクトップなどを手に入れることができる。
話題となった映像は、地元テレビの記者が熱狂的スウィフティーズにインタビューしたものだ。インタビューの相手は毛布とサングラスでばっちりと変装している。
彼女は、10時間待ちの行列に並んだだそうである。
「匿名でお願いね。会社に病欠の電話をかけて、ここにきたの。そんなスウィフティーズがここに2人いるわ。ケンタッキー州のルイビルから来たのよ。朝の2時45分ごろからここに並んでる」
映像には記者が頭から毛布をかぶった2人にインタビューしようとしている様子が写っている。そのうち1人は毛布の上からもサングラスをかけている。よっぽど正体を隠したいようだ。
記者はこう尋ねる。
「テイラー・スウィフトがあなたにとってどんな存在なのか教えてください」
「娘のミドルネームを“テイラー”にしようとしたくらい熱狂してる」
と、このスウィフティーズは答えた。
もちろん彼女はショーのチケットも入手しており、グレーのクォータージップをこのグッズトラックで買うつもりなこと、ここでのショーには11歳の女の子を連れて行くことを楽しみにしていること等を語り、実に楽しそうにインタビューに答えた。
記者は、このインタビューが会社にバレないように祈っていると告げ、
「あなたの秘密は私が必ず守ります!ここにいる他のみんなも安全だと思いますよ」
このやりとりが同局のツイッターに投稿されると、多くのユーザーはその一部始終を拡散した。
「なぜサングラスを?でもキュートだ」「今まで見たニュースで一番笑える!」「今は変装しても、きっとグレーのクォータージップを着て会社に行ってバレてしまうテイラーファン」「彼女は新型コロナウイルス感染症も防御し、会社からの探索もこの服装でカバーしている」「彼女の横にいるのはボーイフレンドかしらね」
どんな世界でも献身的なファンの様子は似た所があり、そのなりふり構わぬ様子は微笑ましくもある。
しかしこの彼女、きっと職場では熱狂的なテイラー・スウィフトファンで通っているに違いない。会社の上司にあっさり“声バレ”しないか心配なところではある。笑い話で済ましてくれる優しい上司であることを祈りたい。