昨年に続き猛暑にあえぐ日本列島をよそに、南半球の南アフリカ共和国の都市ヨハネスブルグは17日月曜日、11年ぶりとなる降雪に見舞われた。
同国最大の都市であるヨハネスブルグ市とその周辺地域での降雪は、2012年8月以来となる。
多くの人はこの見慣れない天候を冷静に受け止めまたものの、ほとんどの人は準備は出来ていなかったようだ。子ども達は初めて見る雪に大はしゃぎだが、バイクデリバリーの運転手は愛車に熱湯をかけてなんとかエンジンを始動させようと試みている。
南半球に位置する同国の一部地域では、6月から8月の冬に定期的に雪が降る。しかし、北東部にあるヨハネスブルグでは降雪は非常に珍しいことだそうだ。先に述べたとおり、前回は2012年、その前は2007年だったという。
同国、ウィットウォータースランド大学の自然地理学教授ジェニファー・フィチェット教授は、地元紙の取材に答えて、
「今後も雪が降り続く可能性は低い。雪となった原因は湿度の上昇、気温の低下、冷たい風が主だ」
と語っている。また、南アフリカ気象局の気象学者ウェイン・ベンター氏によると、この状況は例外的なものではなく、世界的な気候変動のせいとは言えないそうである。
夏の始まる前から危険な暑さに直面した我々からしたら非常にうらやましい光景だ。夏の本番はまだまだこれから。遠い国の風景を眺めて一時の涼しさ(寒さ?)を得て頂ければ幸いである。
参照元:TheGuardian、Youtube