ペルーで鼻の整形手術を受けていたホテル従業員が術後、死亡した。死亡原因は脳内にクランプ(固定用の器具)が残っていたことだという。
死亡したのはルイス・フェルナンド・ダビラ・カスタニェダさん40歳。ペルー北部・タラポト市の私立診療所で鼻整形手術を受けた後、病院で脳死と宣告された。
この件はルイスさんの家族からの申し立てがあり、当局は医療過失の疑いでこの事件の捜査を始めているという。
地元メディアによると、この整形手術はサン・マルティン診療所のカルロス・ラリオス・ビジャシス氏が担当した。しかし、術後にルイスさんが不可逆的な脳損傷を負ったと判明という。医師はそれに気が付き家族に連絡したものの、家族は説明の途中で電話を切られたと憤慨しているそうだ。
その後、ルイスさんは州立病院に搬送され、そこで医師が脳にクランプが残されていることを発見した。
そして残念なことにルイスさんは今月7日に脳死と判定された。
同国の検察庁は直ちにペルー国家警察とともに捜査を開始し、診療所の検査を実施し医療過失の疑いで外科医から事情聴取を試みているという。しかし、カルロス医師は首都リマへ家族と旅行に行ってしまっていて、事情聴取は出来ていないという。
ルイスさんの叔父エクトル・キンタナさんは、
「私たちは正義を望んでいる。警察と検察がこの問題を徹底して捜査し、責任の所在を明らかにすることを期待する」
と憤慨しつつ述べている。ルイスさんの死に関する捜査は現在のところ進行中だそうだ。ペルーの多くの人は、ソーシャルメディア上で家族に哀悼の意を表し、追悼の意を表している。