3億円かけたウィーンの噴水がコレだ!
10月下旬、オーストリアの首都ウィーンで大統領臨席のもとお披露目された新しい噴水だが、180万ユーロ(約3億円)かけたにもかかわらずヨーロッパで最も醜い、いや、もしかしたら世界で最も醜い噴水かもしれないと話題をよんでいる。
前衛的なウィーンのアートグループ『ゲリティン』によって制作されたこの噴水は、アルプスの緑の森の小川から新鮮な水を供給し、コレラなどの疫病の撲滅に貢献したウィーンの近代水道システムの150周年を記念して、地元当局から依頼されたものだという。この新しいランドマークのデザインは「水に対する共同体の責任」を象徴しているというが、この独創的なデザインは審査員団からは高評価だったものの、一般市民からは困惑の声が相次ぐこととなった。
市民からは批判殺到
「あの新しい噴水は5歳児が作ったかのようにみえる」「ウィーンにとって悲しい日だ。本物の芸術家ならもっと安く、もっといいものができたはずだ。ロマン、伝統、精神、歴史はどこにいったのだろう」「1年の美術の授業ではこのデザインで単位を与えたかな」「怖くて子供を連れていけない」などと様々な声が寄せられているが、特に建設費が高すぎると批判する声が多い。しかしながら、関係者によると、実際には210万ユーロから30万ユーロ価格を引き下げたという。
芸術作品は作る側、そして見る側にそれぞれの捉え方があるだろうが、今回の噴水のデザインとその建設費は、市民らには到底理解しがたかったようだ。