プロ人魚、溺れかける
先月25日、南アフリカのショッピングモールの水族館でマーメイドの尻尾がサンゴに引っかかり、溺れかける事件があった。
@gjjprosper #drowningmermaid ♬ original sound – gjjprosper
Tikitokに投稿されたこの短い映像では、まずマーメイドが水族館の外にいる人々に手を振ったり投げキッスをしたりする様子が映っている。
その後、上方に向かって泳いでいくマーメイド。しかし、尻尾が水槽の底のサンゴ礁に引っかってしまう!このままでは、水面まで上がって息継ぎすることが出来ず溺れてしまう。家族で賑わうなごやかなショッピングモールに子供たちの悲鳴が響く。
数秒間の苦闘の後、幸いにも尻尾のコスチュームを脱ぎ捨ててマーメイドは水面に浮上することが出来た。
人魚に扮していたのはプロのダイバー
マーメイドに扮している女性はガブリエラ・グリーン=トンプソン・ケイさん。彼女はライセンスを持つプロのダイバーである。
彼女はインタビューに答えて、“息が切れてしまい、手を使って足を衣装から素早く離すことにした”と語っている。
“私はここにいて、人々に私が無事であることを知らせている。マーメイドのパフォーマンスの際には事前に取り決めた手信号などの安全対策が重要です”
とも。
かつてはニッチなサブカルチャーだった「マーメイド」は、現在世界各地でマーメイド・コンベンションやフェスティバル等が開催されていて、トレンドになりつつあるという。夢のあるとても優雅なパフォーマンスではあるが、危険とも隣り合わせなことは今回の件からも明らかだ。
溺れる人魚、河童の川流れという言い回しを現実に目にすることは避けたいもの。取返しのつかない事故が起こる前に、徹底した安全管理を望みたい。