ゴンドラが転覆し観光客が運河に転落
イタリアのヴェネツィアを訪れる際に是非とも体験したいゴンドラクルーズ。ゴンドラに乗って運河を進みながら、水上から世界遺産の町並みを眺めることができ観光客に人気となっているが、このほど、このゴンドラに乗っていた中国人観光客が運河に転落してしまうハプニングが発生したという。
その動画はTikTokやインスタグラムなどで拡散されたというが、冷たい運河に落ちてしまった観光客に同情の声は皆無だった。
その理由は、立ち上がって自撮りをしていた観光客にゴンドリエが注意したものの、彼らはそれを無視し、その後もゴンドラ内で動き回って自撮りを続けていたからだ。
マナーの悪い観光客が増加
事件が起きたのは今月3日のこと。歴史的な街サン・マルコ広場付近でゴンドラが転覆し、運河に転落する中国人観光客5人の姿が捉えられていた。
ゴンドリエは橋の下でゴンドラを操縦しながら難しい操作を試みており、ゴンドラ内を動き回る観光客らに注意を促した。しかし、言葉の壁があったのか、はたまたモラルの問題だったのかさだかではないが、彼らはそれを無視して自撮りを続け、最終的に運河に転落してしまったのである。
近年、ヴェネツィアの運河は観光客の増加による、いわゆる「オーバーツーリズム」に悩まされてきた。特にここ数年、観光客の素行の悪さが目立ち、インスタグラムアカウント”Venezia Non è Disneyland(ヴェネツィアはディズニーランドではない)”が開設されたほどだ。なお、観光客を抑制する対策として、2024年から日帰り観光客に対して5ユーロ(約780円)の徴収を開始する予定だという。