頭を銃で撃たれるも石だと勘違い
2023年12月31日、ブラジル・リオデジャネイロ近郊のビーチで仲間らと遊んでいた医大生マテウス・ファシオさん(21)にとんでもない出来事が起きていたという。
大晦日を賑やかに過ごしていたマテウスさんは、突然、何かが頭に当たったのを感じたという。何か特別な音が聞こえたわけでもなかったというが、頭を触ると血が出ていたため、一緒にいた医師の友人が止血し、傷口に氷を当ててくれた。
誰かが拾った石を投げたのだろう
酔っ払っていたこともあり深く考えなかったマテウスさんは、その後、再び海で泳ぎ、ビーチでのパーティーに戻ったというが、実は、この時マテウスさんの身にはとんでもないことが起きていたのだ。
Student thought he was hit by a rock, actually had a bullet in his head — and partied for days https://t.co/h3l9FEDsa4 pic.twitter.com/nE5pgOU4YZ
— New York Post (@nypost) January 22, 2024
頭に石が当たっただけだと思いこんでいたものは、なんと銃弾だった。そう、マテウスさんは何者かによって頭に銃撃を受けていたというのである。
4日間遊びまくるも実は頭には銃弾が!
驚くことに、マテウスさんがそのことに気付いたのは4日後のことだった。
リオデジャネイロから故郷まで約200マイル(約300キロ)の距離を運転し、年始には友人と会ったり仕事に行ったりと普通の生活をしていたという。しかし、4日、昼寝をした後に腕に違和感をおぼえた。指を動かすことはできるのだが、物を掴むことができなかったのだ。
自分の身に起きた異変を心配したマテウスさんは病院を訪れ、31日に石が頭に当たったことも告げたというが、検査の結果、頭に9ミリの銃弾が撃ち込められていることが判明したのである。
医師によると、銃弾は右腕を動かす部位に近い部分で脳を圧迫し、炎症を起こしていたようで、その結果、脳が反応して痙攣を起こしたという。腕や全身の麻痺といった深刻なダメージを受けなかったのは非常に幸運だったというが、当然ながら銃弾をそのまま放置しておくことは出血や髄膜炎など死に至るリスクがあったため、摘出手術を受けることとなった。
約2時間かけた手術は無事成功し、マテウスさんの容体は安定しているというが、現在警察は犯人を捜査中だという。
それにしても、頭に銃撃を受けたにもかかわらず4日間遊びまくっていたというマテウスさんに対し、医師や看護師らはただただ信じられないと話しているようだ。
参照元:X、New York Post