高校女子バスケで怪我人が続出する事態に
2月8日、米マサチューセッツ州ローウェルにあるチャーター・スクールは、対するKIPPアカデミーとの試合をハーフタイムで棄権する決断を下した。
その理由は、試合に出場していた選手のうち、3人が負傷したからだ。
もちろん、スポーツに怪我はつきもので、特にバスケットボールのようなコンタクトスポーツにおいては負傷する機会も多いだろう。しかし、今回の出来事は少々話が違うようだ。
実は、KIPPアカデミーには、女性自認する身長180センチ超えの男子生徒が選手として登録されていたというのである。
選手の性別を確認することは拒否
『Foxニュース』は、KIPPアカデミーの女子チームには女性であることを自認する男子選手が在籍していると報じ、地元マサチューセッツの『デイリー・アイテム』紙も、同チームに男子選手が在籍していると報じたが、KIPP関係者はその選手の性別を確認することを拒否したという。また、同紙によると、試合後この選手は殺害予告を受けたため、金曜日に予定されていたリン・テックとの試合は中止になったとのことだ。
実際の試合の動画が公開されると「なんてジェントルマンだ!女子生徒に手を差し伸べているよ、思いっきり倒した後にね」「うちの息子は人数合わせのために年上の女子チームと試合したけど怪我をさせるのを恐れてぎこちない試合になったよ」「彼は女子チームでプレイするべきではない」「男子が女子の試合に出るなんて納得できない」「全くフェアじゃない」「この世界はクレイジーになっている」などと、否定的な声が多く寄せられ物議を醸すこととなったが、実は昨年12月にも両チームは対戦しており、36-29でKIPPが勝利したものの特に問題は起きなかったという。そして、今回の棄権の理由としてはプレーオフ4日前の大事な時期に選手の怪我を考慮したことがあると言われている。
両校ともに、棄権の理由がこの選手にあったのかどうかについては明言を避けているが、マサチューセッツ州体育協会ハンドブックの43.3.1項には、”生徒は自身の真の性自認に合致する、性別に特化したスポーツチームへの参加から除外されることはない “と記される一方で、43.3.2項では、”不当な利益を得る目的のみで”生徒を登録メンバーに加えることはできないとしている。多様性が叫ばれる現代において、このような性に関する問題は今後増えてくることが予想されるだろう。
参照元:YouTube、New York Post