あのテロリストと同じ名前のサッカー選手
こちらの男性はペルー1部リーグに所属する22歳のサッカー選手である。しかし、近年、プロとしてのキャリアよりもその物議を醸すような名前のせいで注目を集めているという。
スペルさえ違うものの、彼の名前はオサマ・ビンラディン。そう、米同時多発テロの首謀者とされるあの容疑者と同じ名前なのだ。
父親が気に入って命名するも物議の声
彼の本名”オサマ・ビンラディン・ヒメネス・ロペス”の名前が母国ペルーで最初に注目を集めたのは、南米ペルーのU-15チームの一員として招集された2017年のことだった。その後、2018年には2部リーグのウニオン・コメルシオと契約し、プロサッカークラブデビューすることとなった。そして昨年、同クラブはペルー1部リーグに進出し、彼の名前は再びニュースに取り上げられるようになったのだ。
しかし、この名前は偶然が重なったものではなかった。
なんと、彼の父親は長男をサダム・フセインと名付けており、2002年10月7日に次男が生まれた際にテロリストとして名前の挙がっていたオサマ・ビンラディンの名前を気に入っていたようで、次男の名をそこからとったというのである。さらに、三男にはジョージ・ブッシュと名付けたかったというが、女の子だったためにその願望は叶わなかったようだ。また、ビンラディンというスペルが”B”と”V”で違っていることを指摘する人もいるというが、スペイン語では”V”を”B”と発音するために全く同じ響きになるという。
自分の名前を変えたいと思ったことも当然あったというが、今はそれを乗り越え、珍しい名前であることを受け入れているようだ。人には名前以上の魅力があり、それをみんなにも理解してほしいと願っている。とはいえ、彼は自分の息子には”サンティアゴ”というありきたりな名前をつけたとのことだ。