景勝地の水爆に登頂した登山者が見たものは!?
中国で最も高名な滝をめぐる論争がSNS上で巻き起こっている。話題の源は登山客が投稿したこの動画。
場所は河南省は雲台山(うんだいさん)、中国で最も高い場所にある滝として知られる雲台山滝だ。
「雲台滝の水源まで苦労して行ったのに、パイプしか見つからなかったという話」
と、この投稿者はコメントをつけて投稿している。この動画は6月初旬に中国のミニブログ、微博Weibo (ウェイボー)初めて投稿されて以来、7万件以上の「いいね!」を獲得している。
「ちょっとした改善」と運営者は回答
その後すぐに、「雲台滝の水源は単なるパイプだ」という話題がソーシャルメディア上で話題になり始めた。この動画はその後、微博で1400万回以上、Douyin(中国版Tiktok)では1000万回近く再生され、地元政府職員が調査のため現地へ派遣されるほどの騒動となった。
騒動を受けて、この滝を管理する雲台観光公園の運営者は、乾季である今、観光客のために「ちょっとした改善」を滝に施した、と述べたそうだ。
観光客に対して事前にこの改善内容を説明するように、と当局は運営者に求めたそうである。
今回のこの”発見”は中国のSNS上で現在も議論を巻き起こしている。
この”改善”を支持するWeiboユーザーの1人は「何も見られなかったら観光客はがっかりするだろう」と訴え、また不支持の人々はこの公園が「自然の秩序を尊重しておらず、観光客を尊重していない」と非難、中国で最も有名な第一の滝としての地位を維持すべきかどうかさえ疑問視しているという。
しかしBBCなどの報道によると、中国では観光客に人気の他の滝へこのような”改善”を施している例は多いそうだ。例えば、貴州省南西部の有名な観光地である黄果樹滝は、乾季の水量を維持するため、2006年以降近くのダムからの転水支援を受けているという。
今回の騒動の舞台となった雲台山は、中華人民共和国国家級風景名勝区、中国の5A級観光地、国家地質公園に指定された名勝地であり、また、世界ジオパークにも指定されているという。