盗まれた車とそっくりの車を購入
あるイギリス人男性は、ウェスト・ミッドランズ州ソリハルの自宅前の車道に停めていたホンダ・シビックを盗まれてしまったという。そして、被害にあった数週間後に、再び同じ車種の車を購入したというが、なんとそれは盗まれた自分の車だったというのである。
ユアン・ヴァレンタインさんは愛着を持っていた9年落ちのホンダ・シビック・タイプRが盗まれたとき、大きなショックを受けた。ある朝、ガールフレンドが彼の車で出勤しようとしたら車がなくなっていたのだ。ユアンさんは警察と保険会社に盗難被害について報告したものの、進展することなく時間だけが過ぎていった。
そんな彼が、ナンバープレートは違えど、カスタムされたエキゾースト・システムまでほとんど同じ車を見つけたときは自分は何と幸運なのだろうと奇跡的な出会いに喜んでいたようだ。そして、その黒のホンダ・シビックを2万ポンド(約380万円)で購入したというが、それから間もなくして奇妙なことに気付き始めた。
盗難された自分の車だったことが判明
トランクを点検していると、盗まれた車に入れていたテントフードやクリスマスツリーの松を見つけたという。また、ビール瓶が割れたことでビールの臭いが染み付いていた以前の車と同様の臭いがしたというのだ。
偶然の一致かもしれないので、私はこの状況に少し違和感を感じながら、家まで車を走らせました
ユアンさんは当時の状況をこう振り返るが、その後、ふと思いついてナビの履歴をチェックしてみた。するとそこには彼の住所、両親の住所、パートナーの住所、そして過去数年間に訪れた場所の履歴が残っていたのだ。さらには、所有していた携帯電話を新しいデバイスとしてペアリングする必要がなく、ガレージを出ると即座に接続されており、この時点でこの車はユアンさんが以前所有していたものであることは明らかだった。
ユアンさんが車を購入したガレージは、まさかこれが盗難車だとは知らなかったと話すが、彼自身も、新しい車を買うのに必死で徹底的なチェックを怠り判断を誤ってしまったと話す。自分が盗まれた車を再び購入したユアンさんだが、その費用は返金されることを願いたいものだ。