愛に飢えた野良犬の切なすぎる行動
3月下旬、セルビアのトルステニクの街を歩いていた女性は、心を痛める光景に目を奪われた。パン屋の前の歩道に置かれていた人形に寄り添う素振りをみせる孤独な野良犬がいたのだ。
@vesna.vukojevic
その人形は機械仕掛けで手が動くようになっており、ワンコは撫でてほしいと言わんばかりに頭を差し出し、その機械的に動く手に撫でさせていた。明らかに愛情に飢えていたワンコの切なすぎる行動に、女性はいてもらってもいられず動画を撮影しSNSに投稿したという。
家族と愛をみつける
すると、世界中から「かわいそうなこの犬はただ愛されたいだけなんだ」「抱きしめてあげたい」などというコメントが多数寄せられた。そのなかの一人、動物保護団体で働くニナ・サヴィッチさんもこの動画に心を痛め、友人の助けをかりながら自宅から200マイル(約320キロ)以上離れた現地へ趣き、このワンコを探し出したのである。
ニナさんはワンコを自宅に連れて戻り、”ホガー・ザ・ホリブル”とユニークな名前をつけた。ニナさんによると、ホガーは人の心をつかむ術を知っており、抱っこされるのが大好きな愛らしい子だという。会う人みんなに頭を差し出して撫でてもらうのがお気に入りのようだ。
ニナさんはホガーに新しい家族を見つけることを望んではいるものの、見つからなかった場合は自分が家族になりたいとも思っていると話す。1本の動画で生活が劇的に変わったホガーだが、一つだけ言えるのはもう二度と家族と愛を失うことはないだろう。