流行のいたずら動画のつもりが有罪判決
2023年、TikTokで親が幼い子供の額で卵を割るといういたずら動画の撮影が世界中でトレンドとなり物議を醸した。これを単なるいたずらとして無害なものだと考える親が多かったのに対し、突然額に卵をぶつけられた子供たちは驚いた表情とともに怒ったり泣いたり困惑したりと、とてもじゃないが笑えるものではなかったようだ。
だが、スウェーデンでは同様の動画をTikTokに投稿した24才の母親が、最近になってハラスメントの罪で有罪判決を受けることとなったという。
Swedish mother cracks egg on daughter’s forehead during livestream – convicted of harassment
"She has herself said that this is a trend on social media", the prosecutor confirms, and experts believe that we will soon see more similar cases being tried …https://t.co/2Voiimgqa5
— The Nordic Times (@nordictimes_com) May 3, 2025
動画が撮影されたのは昨年の夏のことだった。母親は娘に「一緒にりんごケーキを焼いて、その過程をTikTok用に撮影するわよ」と言うと、卵を手にとって娘の額にぶつけて割ったのだ。驚いた娘は「痛いからやめて」と言ったものの母親は笑っていたという。
問題の動画は最終的に約10万回再生されたものの、それを見た視聴者が嫌悪感を示し警察に通報したのである。母親は、これはくだらないいたずらにすぎず、当時はみんなTikTokでやっていたと主張したが、検事は「子供を録画して辱め、それを何千人者視聴者に流すというのは信じられないほど卑劣な行為だと個人的におもいました」と話し、また、検察官は「幼い女の子がお母さんと一緒にりんごケーキを焼こうと嬉しそうにはしゃいでいたのに突然額で卵を割られたのです、これは無謀な行為です」と付け加え、母親はハラスメントの罪で有罪判決を受け、娘に対し罰金2万クローネ(約30万円)の支払いを命じられた。
いくらトレンドだったとはいえ、このような行為を誰かがやっているから大丈夫という考えはあまりに浅はかであり、SNSの投稿にはリスクがつきものだということを理解するべきだったのかもしれない。
参照元:X、Oddity Central