体重2トンのミナミゾウアザラシが町に出没
5月27日未明、南アフリカ・ケープタウン郊外のゴードンズ・ベイの郊外で、ある巨大な生き物がのろのろと歩いているのが目撃され、住民らを驚かせた。
UPDATE: The City’s Traffic Service is in Gordon’s Bay, assisting the SPCA with the relocation of the southern elephant seal that ended up in Sir Lowry’s Pass Road earlier this morning. Indications are that the seal will be transported back to the beachfront via trailer, with no road closures anticipated.
#WATCH: A southern elephant seal makes its presence felt in the harbour town of Gordan's Bay.
[Video: Social Media]
Radio 786さんの投稿 2025年5月27日火曜日
それはなんと、ミナミゾウアザラシだった。
動物保護団体によれば、そのアザラシは体重およそ2トンほどもある若いオスの個体で、地元警察と警備員らは周囲にパトカーを停車させ、そのあいだにアザラシを封じ込めようとした。だが、アザラシは巨大な頭を車のボンネットに乗せるなどし、周辺への交通渋滞を引き起こすこととなったようだ。
最終的に、アザラシはショッピングモールの横で止まったというが、当局は、海から町へと出てしまったことで帰り道がわからなくなってしまったのではないかと推測している。映像を見てもおわかりいただけるように、このとてつもなく大きなミナミゾウアザラシだが、成長すると今回目撃された2トンの個体よりもさらに2倍の大きさになるという。
ミナミゾウアザラシは世界最大のアザラシの一種で、亜南極地方に生息している。しかし、たまに若いオスのゾウアザラシが南アフリカの海岸周辺に迷い込んでくることもあるという。今回はさらに町中へと迷い込んでしまったようだが、アザラシが疲れ果て脱水症状を引き起こすことが懸念されたため、海洋野生生物の専門家と獣医師のチームが鎮静剤を投与し、動物輸送トレーラーに誘導して近くの湾にある生息地に連れ戻すこととなった。その後、アザラシは無事浜辺から海へと向かっていったようで、チームの判断力を称えるとともに、みな胸を撫で下ろしたことだろう。