誘拐されポルシェを放火されたと主張
10月5日、ブラジル・パラナ州の市民警察に男性からある通報が入った。交通渋滞中に武装した集団に車を止められ、自身が運転していたポルシェ911カレラのトランクに押し込まれた後、ラパの農村地域まで連れていかれ放火されたというのだ。燃える車内から男性の叫び声を聞きつけた通行人によって間一髪で救出されたものの、軽度の火傷を負ったと男性は主張したという。
男性は犯人に心当たりがないと説明したため、警察が捜査を開始したが、そこで奇妙な事実が発覚したのである。
なんと、現場近くの農場の防犯カメラを確認したところ、男性が自ら車両に放火する様子が映っており、被害者だったはずの男性の誘拐話はでっち上げだったことが判明したのだ。
監視カメラが一部始終を捉えていた
事件を捜査していた刑事たちは、ポルシェの所有者と同じ体格の同じ服を着た人物が、その車を人里離れた田舎まで運転し、ガソリンをかけ火をつけたのを目撃して言葉を失った。こんな証拠を突きつけられても、男性は自らの主張を曲げず、火傷の傷跡こそが真実を証明していると言い張ったそうだ。
G1グローボによれば、2018年式ポルシェ911カレラには自動車財産税(IPVA)の未納債務があったという。その金額は明らかにされていないが、未納の税債務により車両売却が困難だったため、男性は保険金を現金化しようとしたのではないかと推測されている。
皮肉なことに、車を放火した場所はこの周辺の数マイル圏内で唯一の監視カメラが設置されていたところだったようで、今となってはその場所を選んだことを男性は後悔しているに違いないだろう。








